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宿泊レポート

猫の殺処分をゼロに。ゲストハウス「ねこ蔵」は泊まるだけで猫の救済を支援できます

こんにちは。ゲストハウスをこよなく愛するにゃんすです。

 

 

そしてこれは猫です。あら可愛い!

 

 

猫っていいですよね。愛くるしい姿はもちろん、自由気ままに生きているような素振りに癒されます。

ところでみなさんは、年間4万5000匹もの猫が殺処分されていることをご存知でしょうか。

この数字は2016年度のもので殺処分数は年々減っているようですが、捨てられた飼い猫や近所迷惑と判断された野良猫など、たくさんの猫が保健所に持ち込まれて命を落としています。

猫好きの私としては彼らの命を救うために何かをしたいけど、私財を投じることもボランティアで働くこともできず、己の無力を嘆いてばかりでした。同じように感じている人もいるかと思います。

でも、もしも楽しい時間を過ごすだけで不幸な猫を減らす手助けができるとしたら素敵だと思いませんか?

そうです、今回私が泊まってきた「ホステルねこ蔵」は、美味しいご飯を食べて宿に泊まるだけで猫の救済につながる、保護猫シェルター付きゲストハウスなのです!

いったいどんなゲストハウスなのか、さっそく紹介していきましょう。

安全・清潔で女性にもやさしい「ねこ蔵」

ホステルねこ蔵があるのは福岡市の博多区。天神の繁華街に乗り換えなしで行ける千代県庁口駅から徒歩3分と、便利な場所にあります。

1階が保護猫シェルターとカフェバー、2階がゲストハウスになっており、それぞれ単独で利用することもできます。

 

ゲストハウスの部屋タイプは男女混合ドミトリーと女性専用ドミトリーと個室があり、料金は1泊2900円から。

私が泊まったのは女性専用ドミトリーで、入口は鍵が掛けられるようになっていました。枕元には金庫が付いているので貴重品の管理も安心。セキュリティへの配慮が行き届いています。

 

洗面所などの水回りもすごくキレイでした。

 

ゲスト用のキッチンはありませんが、共有スペースにウォーターサーバー、電子レンジ、冷蔵庫があるので、買ってきたものを食べるぶんには不自由しません。

共有スペースには猫に関する本や福岡の情報誌なども置いてあり、お茶でも飲みながら読書したり、おでかけスポットを探したりするのにぴったりでした。

清潔かつ安心して泊まれるのでゲストハウスが初めての女性にもおすすめ。保護猫シェルター付きという特徴を抜きにしても、ふつうに素敵なゲストハウスですよ!

保護猫たちが待つシェルターの中へ

保護猫シェルターとは、殺処分直前の猫を保健所から引き取り、里親が見つかるまでのお世話をする施設のこと。

ねこ蔵ではゲストハウスと飲食店の売上の一部をシェルターの運営費に充てているので、宿に泊まったりカフェでご飯を食べたりすることが猫の保護につながります。楽しい時間を過ごすだけで猫を救えるというのはこういう意味だったんです。

それではシェルターで保護されている猫ちゃんたちの様子をお届けしていきましょう。

 

猫じゃらしを振るといっせいに飛びついてくる子たち。

 

自分でルンバを起動させてお掃除を手伝って(?)くれる子。

 

キャットウォークからのんびり下界を眺めている子。

元野良猫ということで唸ったり噛みついたりしないか心配でしたが、人懐っこくて元気な子が多かったです。

ケージで1匹ずつ閉じ込めて飼うほうが管理は楽なのでしょうが、できるだけ普通の家庭に近い環境でお世話してあげたいという想いから、ねこ蔵の猫たちはキャットウォークやおもちゃがたくさんある部屋で放し飼いになっています。

 

なかには事故で足を1本失って3本足で走っている子や、病気で片目が潰れてしまった子もいましたが、スタッフに教えてもらうまでそれに気付かないくらい、ふつうの子と同じようにやんちゃで可愛いです。

安全な住まいと愛情を持って育ててくれる人がいれば、多少の障害なんて問題にはならないのだなと感じました。

どうかこの子たちに素敵な飼い主さんとのご縁がありますように、と願わずにはいられません。

バーで銘酒と郷土料理を楽しむ

保護猫シェルターと同じ1階に併設されている飲食店は、昼は猫がモチーフの可愛いメニューが楽しめるカフェ茶蔵(さくら)として、夜は日本酒バーの夜茶蔵(よざくら)として営業しています。

夜茶蔵では、世界的権威のあるコンペティションの最高賞「チャンピオン・サケ」を獲得したことのある喜多屋さんのお酒を取り揃えています。

お酒を使ったカクテルも豊富なので、日本酒に苦手意識がある人もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

地元の食材を使った料理も多く、どれも美味しいものばかり。自家製のさつま揚げは口いっぱいに広がる旨みと日本酒との相性が抜群!

スタッフも気さくに話しかけてくれたり、飲みに来ていた地元の人と繋いでくれたりして、ゲストハウスならではのゆるくてまったりした時間を満喫できました。

 

お酒を飲んだ後はシェルターに入れませんが、バーの窓越しに猫ちゃんの可愛い姿が眺められます。月見酒ならぬ猫見酒もオツなものですよ!

猫への想いに溢れたゲストハウスでした

シェルターにいても、バーにいても、ゲストハウスにいても、ねこ蔵に滞在するあいだ常に伝わってきたのが猫への想いです。

そもそも保護猫シェルターに宿とカフェを併設したのは、さまざまな人が保護猫について考えるきっかけを作りたいという想いからだそうです。「知る」だけでも立派な支援だから、とも話してくれました。

バーのスタッフも「特別なことはしなくていい。ここで飲食してくれることが猫のためになって、それが嬉しい。」と言いました。その口からこぼれる感謝の言葉は、飲食店としての「ご来店ありがとうざいました」ではなく、ひとりの人間としての「猫のためにありがとう」だったと思います。

不幸な猫を救いたいと思いながら何もできなかった私も、 猫と遊んでお酒を飲んでゲストハウスに泊まるという、自分の好きなことしただけで猫の命をつなぐ手助けができました。

寄付や奉仕活動ができなくても、より気軽で無理なくできる支援のかたちを作ってくれたホステルねこ蔵。みなさんも一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

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