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宿泊レポート

脅威のサービス精神!香川のお遍路ゲストハウス「風のくぐる」は旅のオアシスでした

こんにちは、カズヤです。「亀のように働き、虎のように帰る。」を心がけ、日々仕事に励んでいます。

今回紹介するのは、香川県善通寺市にあるゲストハウス「風のくぐる」。お遍路宿ならではの、とてもホスピタリティの行き届いたゲストハウスです。

前半はうどんの話ばかりなので、興味のない方は読み飛ばしてください。

アートの聖地からうどんの聖地へ

現代アートの聖地・直島に別れを告げ、フェリーに揺られること約50分。香川県の海の玄関口である高松港に到着しました。


港の雰囲気っていいですね。好きです。

近年の香川県といえば、うどんをゴリ押ししたプロモーションが成功し、すっかりうどん県として定着しました。讃岐うどんを提供する丸亀製麺などのチェーン店も全国的に広まっており、讃岐うどんが各地で市民権を得たといっても過言ではないでしょう。

もちろん今日の目当てもうどんです。高松港周辺で評判のいいお店は食べログでチェック済み。順番に攻略していきます!

植田うどん

まずやってきたのは、高松駅から歩いて10分ほどのところにある植田うどん。初めて食べる本場の讃岐うどん、しかも食べログの点数も3.5以上と、期待は高まるばかりです。

 

はい来ました、温玉肉ぶっかけうどんの冷。

もうね、コシがとても強くて噛みごたえがすごい!といってもただ硬いのではなく、もちもちした食感を凝縮し尽くした歯ごたえといった感じで、噛むたびに麺が反発してきます。反抗期なのでしょうか。甘辛い牛肉との相性も抜群で、大満足の1杯でした。

うどん市場

続いてやってきたのは、うどん市場。高松駅から歩いて12、3分で着きます。

 

山芋温玉ぶっかけうどんに、かしわ天をトッピング。

コシはそれほど強くはないですね。出汁がかなり薄色で、見た目同様にあっさりと優しい味わいでした。優しくされるとすぐ好きになってしまうタイプなので、このうどんのことも大好きになりました。

こんぴらや

お次はこちらのこんぴらや。場所は2杯目を食べたうどん市場のすぐ近くです。

 

頼んだのは肉みそぶっかけうどん。

大粒の挽肉を使った肉みそは食べ応えもなかなか。味はまあ、しょっぱかったです。

 

1杯でも多くのうどんを食べるべく、15時頃に高松港へ到着するまで朝から何も食べていなかったのですが、3杯も食べるとさすがにお腹いっぱいになってしまいました。どれも美味しかったのですが、個人的には植田うどんがいちばんのお気に入りです。

ゲストハウス「風のくぐる」へ

本場の讃岐うどんを堪能し、ぱんぱんに膨れた胃袋を抱えて向かうのは善通寺市。高松駅から電車で1時間弱のこの街に、今夜の宿「風のくぐる」はあります。

善通寺駅を降りて畑や民家の並ぶのどかな町並みを進んでいくと、大通りにぶつかります。

 

それに沿ってしばらく歩くと、なにやら小窓のたくさん付いた建物が。ここがゲストハウス風のくぐるでした!

 

オーナーの氏家さんがニコニコお出迎え。

氏家さん

サラリーマン時代に海外で訪れたゲストハウスに魅力を感じ、お遍路文化のある地元での開業を決意。理想の土地を求めて6年を費やし、とうとう2012年に善通寺市で風のくぐるをオープン。

館内を探検

共有スペースのリビング。コーヒーやお茶が無料でいただけます。

 

建物の中央には中庭が。

 

吹き抜ける風が心地いい!

 

部屋には「吊り床」という空中の床があり、上に登るとなんだかウキウキします。

 

それぞれの部屋には「ぶっかけ」「釜たま」など、うどんの名前が付いていて、僕の部屋は「かけ(小)」でした。

 

水まわりもばっちり清潔。

 

広々としたお風呂は浴槽付き。お湯を張るのに数百円かかる宿もありますが、風のくぐるでは無料です!ゆっくり浸からせていただきました。
※その日の人数や男女比によってユニットバスになることもあるそうです

 

驚くなかれ、洗濯&乾燥機の利用も無料!昨日コインランドリー行かなきゃよかったぜ!

充実したサービスの理由とは

新築なだけあって、すごいきれいですね。洒落てますし。

ありがとうございます。ちゃんとした建築家によるデザインですからね。

サービスもすごいですよね。洗濯機と乾燥機はタダ、お風呂も広くてお湯を張るのもタダ。無料でここまでできる宿は初めてです。

四国にはお遍路さんを丁重におもてなしする文化があるんですよ。通りで見かければ、食べ物をお接待したり車でお接待したりとか。風のくぐるはお遍路宿でもあるので、歩き疲れた身体がしっかり休めるよう、最大限のサービスを提供しています。ゲストハウスだから交流も大事だけど、宿っていうのは本来休む場所ですから、そこからはずれないようにしています。

うどん食べに来ただけとは言いづらいな・・・。)

すると、リビングは静かなことが多いですか?

その日のお客さんによって様々ですね。若い人が多いとやっぱりリビングで盛り上がりますよ。あと、ゲストハウスにあまり慣れていなくって、話したそうだけど躊躇している感じの人もいたりしますね。そういうときはこちらから声をかけて、うまく輪に入れるようにしてます。

どんなお客さんが多いですか?

お遍路さんはもちろん多いし、ライダーさんやチャリダーさんも多いですね。高速道路がすぐそばを走っているし、しまなみ海道も近いので。

じゃあ・・・うどんを食べるためだけに来る人なんて・・・

いますよ。

本当ですか!よかった!

せっかく香川に来るんだったら、1日は高松に泊まって瀬戸内の島巡り、1日は善通寺に泊まってうどん屋巡りを楽しんでほしいですね。

香川県民はどれくらいうどんを食べるのか

やっぱ香川の人はうどんばっか食べてるんですか?

ばっかってわけじゃないですが、なんだかんだよく食べますね。人によっては朝昼うどんとかもざらです。あと、いろんな行事でうどんが出ます。法事やお葬式でもうどん、運動会でもうどんとか。僕の高校の学食はうどんしかありませんでしたよ。

年越しは蕎麦ではなくうどんだと聞いたことがあります。

いやいや、そこはもちろん蕎麦も買いますよ、うどんと一緒に。

両方食べるんですか?

結局うどんです。

うどんじゃないですか。

そうですね。



その後も、熱烈なセレッソ大阪サポーターのお兄さんを交え、消灯の23時までひたすらお喋り。


セレッソ大阪vsカマタマーレ讃岐の応援に来たらしいです

今日も楽しい1日になりました!

出発の朝

翌朝リビングに降りると、本気モードのセレッソお兄さんと美人サイクリストさんがお喋りしていました。

僕も仲間に入れてもらい、一緒に写真なんかを撮っているうちに出発の時間に。

泊まった記念に、リビングにある黒板にひげむぅの宣伝メッセージを書かせていただきました。

し、しまったああぁぁーー!!「探す」の字を間違えてるううぅぅーー!!

 

消してええぇぇーー!!リライトしてええぇぇーー!!

 

まじで恥ずかしいです。このメッセージはおそらく今も残っていることでしょう。漢字もまともに書けない奴が運営しているサイトなんて誰が見たがるでしょうか。お恥ずかしいかぎりです。

ともあれ、氏家さん、2日間ありがとうございました!さりげなく「探す」に直しておいてくださいね!

まとめ

2012年に新築でオープンした風のくぐる。内装はとってもきれいでお洒落!

お遍路宿でもあり、無料の洗濯&乾燥機、無料で入れる広い湯船(その日のゲストさんの人数によっては小さいユニットバスになることもあります)など、旅人の疲れを癒やすためのサービスが充実しています。希望があれば、近所のお弁当屋さんやファーストフード店まで夕飯の買い出しに行ってくれるのだとか。

部屋には「吊り床」という独特の構造があります。吊り床の上にいると不思議とテンションが上がり、家族連れのゲストが来たときには子供がはしゃぎまわるそうです。

観光名所の金刀比羅宮も近いので、香川観光の際にはぜひ泊まってみてください!お遍路さんもライダーもチャリダーもうどんを食べに来た人も、オーナーの氏家さんが温かく迎え入れてくれるでしょう。

ゲストハウス 風のくぐる

香川県善通寺市

ドミトリー:2900円~

 

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