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泊まってみた

東海道の宿場町にあるゲストハウス「石垣屋」が温かすぎて、第二の故郷になってしまいそう

もしも生まれ変わってもまた私に生まれたい。こんにちは、カズヤです。

お伊勢参りの次の日は、同じく三重県にある亀山市にやってきました。ここ亀山市には東海道五十三次の47番目の宿場である関宿があるのですが、そんな宿場町にゲストハウスがあると聞きつけ、遊びに行ってきました。

関駅から石垣屋を目指す

関駅に到着。これぞ田舎の駅!という雰囲気です。

 

駅前の大きい通りを曲がり、細い路地を歩いていきます。道端の畑からでしょうか、あたりには土の香りがもわっと立ち込めます。

ふいに町内のスピーカーから、往年の名曲「恋はみずいろ」のメロディーが流れ始めました。時刻はちょうど11時半で、それを知らせるチャイム代わりなのでしょうか。昼間からそんな哀愁を帯びた曲を流さなくてもと思うのですが。叶わなかった初恋を思い出してしまったので、宇多田ヒカルのFirst Loveを口ずさみながら歩いていきましょう。

 

「明日の〜今頃には〜♪」っと2番のBメロに差し掛かったところで東海道にぶつかりました。昔の町並みが残っていますね。ここまで来れば石垣屋はもうすぐ!

石垣屋に到着

はい着きました。立派な佇まいの町家です。

 

オーナーの堤さんが登場。めちゃくちゃノリの良い人で、軽妙な語り口で宿を案内してもらいました。チェックインの台帳にはニックネームの欄があって、ここに書いた名前で堤さんが呼んでくれます。ちなみにリピーターは500円引きになるそうです。

 

時代を感じさせるレトロな品々。地元の人からの寄贈品を集めた、地域の博物館でもあるのだとか。

 

母屋の中にはなんとワーゲンバスが!

 

その車内は寛げるスペースになっていました。

 

そしてこのきれいな中庭! 奥の離れが今夜の僕の寝室になるのですが、

 

縁側からの眺めはなんとも優雅! これは贅沢ですね。

 

離れの中の襖はけっこう価値のあるものらしいので、僕の布団は縁側寄りのものにしてもらいました。

 

懐かしい雰囲気の漂う居間。

 

もちろん居間からもお庭が眺められます。

 

各地のビールも取り揃えてあります。熊野古道ビール美味しいですよ。

みんなでお花見

今日はちょうど石垣屋でお花見をする日だったので、僕も仲間に入れてもらうことに。参加者のほとんどが顔なじみの常連さんでしたが、初めて泊まる僕のことも温かく迎え入れてくれました。

花見会場は石垣屋から車で少し移動した小高い山の中。桜が散りかけだったせいか、石垣屋以外のお花見客はほとんどいません。

 

総勢20名以上によるお花見が始まり、

 

飲んだり歌ったり、

 

ギャンブルに勤しんだりしているうちに、あっという間に時間が過ぎていきました。

夜もやっぱり飲む

お花見は夕暮れ前に切り上げ、こんどは夜の宴が始まります。

みんなで作った鍋を囲み、

 

乾杯!

 

みんなで尾崎豊のI love youを熱唱。写真NGの人がいたので、奈良公園の鹿にしてやりました。

 

ギターできる人って羨ましいです。かつて就活中に現実逃避を兼ねてギターを始めましたが、二週間後に挫折しました。

 

本格的なカメハメ波の練習をする人たち。結局朝まで出なかったそうです。

しばらくすると突然「カズヤくんちょっとカメラもって外来てや!」と堤さんが。何かと思ったら、お客さんのひとりが持ってきた「爆発する酒」を中庭で開封するらしい。瓶の中で発酵し続けるお酒で、開けた瞬間に溜まったガスと中身が激しく噴出するのだとか。

 

「振らないでください」と書いてある瓶を振りに振る堤さん。

 

いざ開封!

 

 

 

 

……。

 

 

 

 

あれ?

 

結果、何も起こらず極めて無事に一升瓶が開封されました。何も起きないことが予想外過ぎて逆に盛り上がっています。

ちなみにこのお酒、名前は忘れましたがめちゃくちゃ美味しかったです。通常なら開封時の噴出で半分は減ってしまうということなので、たくさん飲みたい僕としては結果オーライでした。

しかし、なんていうかすっごい楽しいです! ここに集まる人はとにかくみんな温かい。この日石垣屋に初めて来た人は僕を含め3人くらいで、他の大勢はみんな常連さんです。それでも初対面とか全然関係なく盛り上がるので、大勢でわいわいするのが好きな人にはたまらないと思います。

いつのまにか朝

そんな調子でずっと飲み続けていたのですが、いつの間にか寝てしまっていたようで、朝の6時半頃に誰もいなくなった居間で目が覚めました。記憶がありません。傍らにはなぜかボイスレコーダーを録音中の自分のiPhoneが。4時間以上録音中になっているので、深夜2時くらいからの昨夜の様子が記録されているのでしょう。失われた記憶を取り戻すべく再生してみると、次のことが明らかになりました。

  • 誰かがヨガファイヤーの集中砲火を浴びた
  • 誰かが「お前はもう社会的に死んでいる」とみんなに言われ続けた
  • 誰かがザオラルに失敗した
  • 誰かが再びヨガファイヤーの集中砲火を浴びてキレた
  • 誰かが天井のシミを数え始めた

ちょっと何言ってるのか自分でもわかりませんが、とりあえずめちゃくちゃうるさかったです。

石垣屋について堤さんに色々聞いてみました

昨日はめちゃくちゃ楽しかったです。いつもあんな感じなんですか?

さすがにいつもではないけど、月2回くらいやっているイベントの日はあんな風に盛り上がりますね。色々なイベントをやっているけど、最終的には飲むっていう。

賑やかでいいですね。

そうですね、顔なじみのお客さんが多いから、もうみんな勝手にやってっていう感じです。

僕はああいうの大好きです。他にはどんなお客さんが来ますか?

東海道五十三次にあるからか、日本一周してるっていう人が結構来ますね。車でもバイクでもチャリでも徒歩でも、色んな旅人が来ます。その人たちが全国を周りながら石垣屋のことを広めてくれるんですよ。ネットでの宣伝にはあまり力を入れていないけど、そういう旅人同士の口コミで来る人が半分くらいですね。そしてリピート率がかなり高いです。

それはすごいですね。

それと、町自体が関宿を観光地化しようとしていないので、外国人はほとんど来ませんね。日本人にでさえあまり知られていませんし。

なるほど。堤さんはどんなスタンスで石垣屋をやっているんですか?

旅人と色んな話をゆっくりやりたいなって思ってます。元々宿をやろうとは思っていなかったんです。2008年に半年間、日本全国を家探しの旅で周ってたんですよ。そのときにここを見つけて、こんな大きい家を貸してくれることになったし、宿場町として400年もの歴史があるのにこの町には宿がなかったし、じゃあ宿でもやってみるかと。

そうだったんですね。この宿のどんなところが気に入っていますか?

やっぱ庭ですかね。最初は自分で適当に木の剪定とかやってたんですよ。でもある日庭師をやっているお客さんが来て、この庭を見て、手入れさせてくれと言い始めて。それからは、彼が3、4ヶ月に一回は来て、ちょこちょこ手入れしてくれています。

縁側からあの庭をまったり眺められるのは本当に素敵です。

ありがとうございます。今日もゆっくりしていってくださいね。

ありがとうございます。

やがてお別れの時間に

お昼前に出発する予定だったのですが、居心地の良さと別れを惜しむ気持ちに流され、1時間に1本しか出ない電車を2本も見送ることに。近所のカフェに連れ立ってランチに行ったりして、まったりしていました。とはいえ、いつまでも居座るわけにもいかないので、ぼちぼちお別れです。

最後は堤さん一家が総出でお見送り。多くのゲストハウスが「行ってらっしゃい」と言って旅人を見送ってくれますが、石垣屋の「行ってらっしゃい」は特に感慨深いものでした。僕も「行ってきます」と返して出発しましたが、いつか必ず「ただいま」と言ってここに戻ってくる確信があります。自分の故郷が出来たような気持ちでしょうか。

3人は僕の姿が見えなくなるまでずっと手を振り続けてくれていました。

 

三重の古民家ゲストハウス 旅人宿 石垣屋

三重県亀山市

ドミトリー:2500円~

 

宴会になりました

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