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旅日記

さっぽろ雪まつりにひとりで行った寂しい僕を、ゲストハウスでできた友達が助けてくれた話

こんにちは、カズヤです。なんとなくひげむぅのTwitterアカウントを作ってみたので、よかったら絡んでください。

さて、みなさんは毎年2月に札幌で開催される「さっぽろ雪まつり」を知っていますか? 大小さまざまな雪像を展示する祭典なのですが、近年では毎回200万人以上が訪れる、北海道でも有数のイベントなんです!

今回はさっぽろ雪まつりと、同じ時期にやっていた「小樽雪あかりの路」というイルミネーションに行ってきたので、その様子をお届けします。

先に結論を言ってしまうと、どう考えてもひとりで楽しめるイベントではないので、来なきゃよかったと後悔しました。

ただそんなとき、氷点下の寒空の下で冷え切った僕の心を温めてくれたのが、ゲストハウスを通じて生まれた友達だったのです。

夜の雪まつりはライトアップでキラキラ

なんだか大げさな前置きになりましたが、とりあえず雪まつりのメイン会場である札幌の大通公園にやってきました。

人の量が半端じゃないです。そして気温は-5℃。寒すぎ。

 

屋台で海鮮炭火焼きを買ったのですが、低すぎる気温のせいで食べる頃には冷めているし、とてもじゃないけどビールも飲む気になれません。

でもそんなのは二の次でいいんです! なにせ今日はさっぽろ雪まつり。目当ては美しい雪像ですから!

 

まず目に止まったのはこちら。北海道新幹線など、札幌や北海道の象徴をモチーフにした作品でしょうか。わあ綺麗!

ただ、ライトアップされているせいか、あまり氷って感じがしませんね。これガラスでもいいんじゃない?

 

大きなお屋敷や北海道新幹線を型どった雪像ではプロジェクションマッピングもやっていました。わあすごい!

でも、プロジェクションマッピングなら氷じゃなくてもいいんじゃない?

 

……。

 

あれ? 夜だからかもしれないけど、なんか想像していたものとちがうなあ。昼間ならライトアップもなくて純粋な雪像として楽しめるんだろうけど。

 


ローカルアイドル(?)のライブ

そもそもこれはお祭りなので、美術館みたいに作品を堪能するのではなく、きっとみんなで楽しむものなんですよね。まわりを見てもカップルやファミリー客がほとんどだし、ひとりでいるのなんて僕だけだし。

 

なんだかミッ◯ーやオ◯フも僕のことを馬鹿にしているように見えてきました。「おい見ろよ、あいつ男ひとりで来てるぜwww」みたいな。

なにこれ寂しい。ていうか寒すぎ。

友達と合流

そんな孤独に耐えられなくなってきた頃、今日会うことを約束していた友達と合流して居酒屋に逃げ込みました。

左から、札幌のゲストハウスwayaの涼平くんとヘルパーのピコちゃん、京都のゲストハウスNorth + Keyで出会った亮くん、wayaの立ち上げを手伝ったという佐分(さぶり)さんです。メガネ多すぎ!

 

久々の再会にあれこれ話が弾みます。僕はもうひとりじゃない!

 

北海道の方言の話になったとき、「ぼっこ」「じょっぴんかる」「ちょす」などの難解な言葉を列挙しては、「どうせ東京もんには意味わかんないだろ?」と涼平くんが蔑んだ目を向けてきました。

僕は「東京なめんな!それくらい知ってるわ!」といきり立ち、「ちょす、俺カズヤ!今朝は3匹のぼっこを食べました!」と用例を叫んでやりました。

なお、

ぼっこ=[名詞] 棒
ちょす=[動詞] いじる、さわる

だそうです。知ったかぶりは良くないです。

 

そんなこんなで楽しく飲み、雑踏のなかで凍死寸前だった僕を助けてくれました!

キャンドルの灯が街を彩る、雪あかりの路

翌日は「小樽雪あかりの路」という、小樽の街中にキャンドルを灯すロマンチックなイベントに行ってみました。雪まつりの孤独感には耐え難いものがありましたが、キャンドルのあたたかな光なら僕の心が冷えることもないでしょう。

ということで、まずは夕暮れの小樽運河から。雪まつりのライトアップされた雪像には疑問符を連発しましたが、これは間違いなく素敵なやつです!

 

運河とは別の会場では、小路の脇にさまざまな意匠を凝らした雪のオブジェが灯されていました。

 

楓の葉を閉じ込めた氷のランプもきれい……!

うん、これは男ひとりでも楽しめる。ぜんぜん寂しくなんかない。

 

会場の一角には雪で造った大きな滑り台もあり、若いカップルがキャッキャッ言いながら僕の目の前を楽しげに滑っていきました。

 

……。

 

あっ、だめだこれ寂しいわ。

やはり友達と合流

押し殺していた自分の気持ちに気付いて胸が張り裂けそうになった頃、またもや友達が来てくれました。

以前まで札幌市内のゲストハウスで働いていたサキちゃんです。事前の約束はしていなかったのですが、僕がきのう涼平くんたちと飲んだことを聞きつけたらしく、札幌から小樽まで来てくれたのでした。

 

やってきたのは「おたる屋台村 レンガ横丁」という、小さな飲み屋が軒を連ねる細い路地。そこにある「高大」というお寿司屋さんです。

 

写真左の、せんとくんから角を引っこ抜いたような人が大将なのですが、まあとにかく喋る喋る! 名店で修行を積んだ確かな腕前の持ち主でありながら、およそ寿司職人らしからぬカジュアルな接客で楽しませてくれました。

 

立ち飲みカウンター7席ほどの小さなお店なので、他のお客さんとも自然と仲良くなれます。こういうところはゲストハウスと似ていますね! この高大、楽しく過ごせること間違いなしなので、小樽に行ったらぜひ寄ってみてください!

 

サキちゃんもご満悦の様子で札幌へ帰っていきました。

 

これにて札幌・小樽観光のお話はおしまいです。ロマンチックなイベントにひとりで突撃したばかりに「北海道なんか二度と来るか!ばーかばーか!」という歪んだ感情が芽生えかけましたが、みんなのおかげで楽しい思い出になりましたとさ!

ゲストハウスに泊まって日本中に友達をつくろう

まずは、ただの日記をここまで読んでいただきありがとうございます。この記事で何を伝えたかったのかというと、ゲストハウスに泊まれば全国各地に友達が増えて旅が楽しくなるよ、ということです。

一度泊まったゲストハウスなら二度目からはもっと気軽に行けますし、スタッフがあなたのことを覚えてくれていることもあるので話も弾みます。各地に行きつけのゲストハウがあれば、遊びに行くたびにどんどん楽しくなっていくでしょう!

ゲスト同士で仲良くなれば、お互いが住んでいる街へ行ったときの再会が楽しみになります。もし47都道府県すべてに友達がいたら、あちこち旅するのがいっそう楽しくなると思いませんか?

僕は、旅がいい思い出になるかどうかは「旅先での出会い」に大きく左右されると考えています。ゲストハウスはそんな出会いが生まれる絶好の場所だと思うので、みなさんもゲストハウスに泊まって、旅をどんどん楽しくしていってくださいね!

 

 

最後にもうひとつだけ大事なことをお伝えします。

さっぽろ雪まつりと小樽雪あかりの路には絶対にひとりで行かないでください。

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