はじめまして、ミキです。
亀みたいにのんびりしていたら、いつのまにか夏が到来していました!ひたすらマイペースですがどうぞよろしく。
さっそくですが、紫陽花の頃に訪れた鎌倉の素敵なゲストハウス「亀時間」を紹介します!
時を忘れるゆったり空間「亀時間」
鎌倉の海辺からすぐの材木座にある「亀時間」は、古民家を利用したゲストハウス。すでに気付いた方もいるかもしれませんが、この亀時間は、縁側ちゃん厳選の「日本の夏を感じる縁側付きゲストハウス7選」に選ばれているゲストハウスの1つでもあります!
古き良き建物の景観や内装をできるだけ生かした、ほっとできるような温もりある空間は、とても魅力的。
「亀時間」
その名の通り、訪れた一人ひとりにゆったりとした時が流れます。本を読んでのんびりするのもよし、海辺で散歩やヨガをしてもよし、お寺を巡るのもよし。時間に追われる日常から離れ、好きなことをとことんしたくなります!!
忘れかけている大事な何かを思い出せそうです。
泊まったのは6人部屋のドミトリー。
落ち着いた雰囲気の寝室です。
トイレの中にはよく見ると小さい亀!実はゲストハウスの中には隠れ亀がいっぱい。
洗面所。
カフェのメニュー、季節野菜のピザ風オープンサンド。ぺろり。
ラウンジが週末はカフェ、月に2夜はバー「ヨルカメ」に変身。
みんな旅の話で盛り上がっています。
この日いただいたヨルカメの晩ご飯プレート。鎌倉を含む三浦半島の旬のお野菜を中心に、素材を最も活かす無国籍料理を作っているそうです(季節によって変わります)。
宿泊せずにバーだけの利用も可◎
宿泊客向けには豆から挽くコーヒーのおもてなしも。
「自分らしい仕事」がゲストハウスだった
「亀時間」の魅力はまだまだ伝えきれませんが、そろそろイケメンオーナー・マサさんのインタビューに参りましょう!
マサさん
2000年、世界一周の旅に出る。アジアを陸路横断、アフリカ縦断中、ジンバブエでムビラに出会う。南アフリカのケープタウンで菜食カフェの共同経営に参加。その後、ジンバブエでムビラ修行し伝統奏法を習う。約3年の旅を終えて帰国後、2011年4月29日に亀時間開業。
ゲストハウスを始めたきっかけは?
これからの暮らし方の方向や物差しを旅で見つけたんです。地球上のみんなが同じ大量消費な暮らしができないって分かっているなら、そうじゃない方向に行かないといけないよな、と思って。その結論をもとに、自分の経験も生かせる仕事をつくりたいと思った結果、ゲストハウスを思い付きました。どこからのビジネスモデルを当てはめてるというよりは、自分の得てきた経験とか価値観とかを、全部そこに投影して「こういうのどうですか!」ってやりたかったんですよ。
この古民家との出会いを聞かせてください。
当時サラリーマンをしていたのですが、地元で自分の価値観でできる仕事を探していて。そんな時に、持続可能な街づくりに取り組む活動、トランジション・タウンに出会いました。その一員となって街とつながっていきたいと思って。20世紀的な大量消費社会は、どんどん新しいもの作ることで価値を生んでいこうとします。その逆戻しで、すでに在るいいものにスポットを当てることで価値を再発見し、環境への負荷を減らし、景観も維持できるだろうということで古民家でやりたいと思いました。トランジション・タウンのつながりでこの場所を紹介してもらったんです。
本当に素敵な建物です!築何年ですか?
築89年です。そういう繋がりの中でこの家と出会うことができて本当にありがたいです。賃貸なのですが、借りている間は出来るだけ大切にしたいなと思っています。最初に内見したときは、「ここで大丈夫かなあ?」と思うくらいびっくりな出来事がたくさんあったんですけど。
マサさんの本、読みました!そこにもこの古民家の話が色々書かれていましたね。(面白いのでみなさんも是非!)
みんなの力をお借りして改装して建物が蘇ったんですが、綺麗になってみると本当に素敵な建物だと分かりました。これだけ価値のあるものがこうやって蘇ったということが、僕も嬉しいし、建物も喜んでるかなと思っています。
鎌倉野菜中心の身体が喜ぶ食事
食事がとても美味しかったです!何かこだわりが?
20代のころはグルメの世界で食べたことないものをいろいろ食べたりしましたが、ごちそうばかり食べてたら病気になるっていうじゃないですか。だから、毎日食べても健康になる料理って何だろうって考え始めて。
そんな時、旅の中でベジタリアンに会って野菜の美味しさを知ったんです。日本は食が豊かで色んな食事があるんですけど、野菜だけでも十分美味しいということをさりげなく、お伝えしたいと思っています。鎌倉には鎌倉野菜などの農家さんがいるので、土地のものを食べる、旬なものを食べる、ということで本当に基本なことを大切にしています。
なるほど。
「生きるために食べる」か「食べるために生きる」かって考えた時に、どっちかというと本質は「生きるために食べる」だと思うんです。グルメを追求するっていうよりは、身体が喜ぶことっていうのが、大切なんじゃないかなあと思っています。否定はしませんけど、砂糖も出来るだけ料理には使わないようにしています。ファーストフードばかり食べている人を見ていると、砂糖が原因で健康を損なうことの可能性は高そうですからね。
私もたくさんの情報に翻弄されて、何が正しいか分かりません。気にし過ぎてストレスになってる人もいますね・・・。
結局最終的には自分の身体が答えを出すと思うんです。個々に違うので、万人に共通する答えは絶対にないので、究極的には「自分の身体の声」を聴くしかないのかなと思います。
なるほど、深いです。感動!!!(・・・感動しすぎてムビラのお話を聞き忘れてしまいました。激しく後悔!みなさん、是非直接聞きに行ってくださいね。)
最後に
鎌倉は都心からも近く日帰りでも来れちゃいますが、こうして1泊したのは初めて。日常から離れ、自分自身の身体や心に優しさを届けるような、大切な時間を過ごすことができました。
鎌倉が一層好きになりました!
ちなみに・・・旧鎌倉地域にたった1軒しか残っていないという銭湯が亀時間の近所にあり、地元の人達で賑わっていました!大きな湯船に浸って旅の疲れも癒されましたね。
鎌倉の新しい発見はまだまだありそうです。