こんにちは、あきらです!
NOパクチーNOライフなパクチー大好き男子です。パクチーの記事を書きたいとカズヤに話したら、ふつうに「ダメだよ」と言われたので、今回は名古屋にあるゲストハウスのお話をします。
名古屋には、フジテレビの「とんねるずのみなさんのおかげでした」のなかの「きたなシュラン&きたなトラン」という、“見た目は汚いけれど料理は美味しいお店”を紹介するコーナーで取り上げられた「西アサヒ」という喫茶店がありました。オーナーの健康上の理由で惜しまれながらも閉店してしまったのですが、なんと最近ゲストハウスとしてリニューアルされたそうです!
汚い古い喫茶店がどのようなゲストハウスに生まれ変わったのでしょうか? さっそく紹介したいと思います。
新旧入り交じる商店街にあるゲストハウス
西アサヒは名古屋駅から徒歩15分ほどの円頓寺(えんどうじ)商店街の中にあります。大型量販店に押されてシャッター通り化の危機に瀕していた円頓寺商店街でしたが、現在は再建プロジェクトにより新しい店が続々オープンし、楽しい商店街に生まれ変わりました。
ワインバーのような今風のお店もできています。お手頃の値段でワインを嗜むことができます。
一方で昔ながらの肉屋なんかも残っていて、揚げたてのコロッケやとんかつも売っていました。肉屋のコロッケって美味しいですよね。
そしてその肉屋の隣にあるのがゲストハウス西アサヒです。さっそく入ってみましょう!
名物サンドイッチも食べれる、1階の喫茶エリア
1階はコーヒーの香りが漂う喫茶店で、地元の人もやってきます。席には等間隔にコンセントがあり、パソコンを使いたいときにも便利ですね。
旧「西アサヒ」からの看板メニュー、タマゴサンドをオーダーしてみました。ふつうタマゴサンドと言えばゆで卵を細かくマッシュしたものを思い浮かべますが、名古屋では厚い卵焼きがサンドされています。母親が作ったような懐かしくてやさしい味でした。
パンの耳は自由に持ち帰れます。
「きたなシュラン&きたなトラン」の認定書。安心してください、今は汚くありません!
豪華なシャワーが自慢の宿泊エリア
西アサヒの宿泊スペースは2階にあります。
大きなテーブルのあるリビングルームでは、ゲストが集まって話したり食事したりできます。
名古屋の観光雑誌が豊富に置かれています。他のゲストと「どこの手羽先が美味しいかな?」なんて話題で盛り上がりました。手羽先はぜひ食べて帰りたい名古屋グルメですね! 僕のおすすめは「風来坊」というお店です。
キッチンがあるので自炊もできます。宿泊者の中には名古屋に出張で西アサヒに2週間ほど滞在している人もいました。
ドミトリーはプライバシー性の高いカプセルタイプ。
2、3人で泊まれる和風の個室もあり、外国人旅行者には人気です。
シャワーユニットは一般的な設備よりレベルの高いものを導入しています。ビジネスホテルよりも豪華で、今まで泊まったゲストハウスでいちばん良かったです。お湯も水圧もバッチリ。オーナーの強いこだわりが感じられます。
洗面所はシンプルで清潔です。汚れひとつありませんでした。
「もてなして嬉しい、もてなされて嬉しい」を実現する場所
西アサヒのオーナーである田尾さんに、お酒を飲みながら西アサヒについてのお話を伺いました。
田尾大介
インバウンド専門の旅行会社であるツーリズムデザイナーズの社長さん。ベンチャー企業の社長さんですが、話しかけやすい温かみのある人柄で、円頓寺商店街の名物社長として親しまれている。
まずは田尾さんの事について教えてください。
大学を卒業した後、旅行業界に入って一度辞めて、海外を旅行しました。次にカリフォルニア大学バークレー校でマーケティングの勉強をした後、グロービス経営大学院でMBAを取得しました。そのままグロービスで勤務していましたが、辞めて会社を立ち上げて現在に至ります。
バリバリのビジネスキャリアを持つベンチャー企業の社長さんだったとは……。ゲストハウスのお兄さんぐらいの軽い気持ちでインタビューしてすいません。
いえいえ、自分がしたい事を実現するためにしてきたことですから。
あまりにも眩しい経歴とお言葉で怯みそうになりました。では気を取り直して、なぜ西アサヒを始めたのでしょうか?
むかし海外の友人が日本に遊びに来たときに案内をしたのですが、「東京を見て疲れた」と言って満足してもらえませんでした。その体験から「海外から来た旅行者を満足させたい」と強く思うようになり、インバウンド専門の旅行会社を立ち上げたんです。そこで普段から考えていた「もてなして嬉しい、もてなされて嬉しい」という最高の体験を実現するための場としてゲストハウス西アサヒをつくりました。西アサヒは旅行会社ツーリズムデザイナーズの施設部門なんですよ。
ゲストハウスはビジョンを体現するための場所なんですね。
そうです。私の会社を作ったコンセプトが「人と人とのつながりが人々の心の豊かさを生み、それが地域の観光産業の発展につながれば、世界は幸せに暮らせる社会になる」で、その手段が西アサヒなんですよ。世界の旅行市場を意識して、そこから日本を選んでもらう事を意識しています。
スケールの大きくて素晴らしい話ですね。なぜ円頓寺商店街という場所を選んだのでしょうか?
円頓寺は名古屋駅の近くでありながら古い建物も残っていて、もともと興味がありました。そこで円頓寺界隈の再建プロジェクトを行われている建築家の市原さんから、閉店した西アサヒの跡の活用を持ちかけられ、それに乗っかった感じですね。西アサヒは円頓寺商店街の再建プロジェクトのひとつなんです。
なるほど、商店街を巻き込んだイベントも期待できそうですね。これからの西アサヒをどのように考えていますか?
西アサヒは先ほど話した「もてなして嬉しい、もてなされて嬉しい」を実現するためのラボとして様々な仕組みを実験する場として考えています。ゲストハウスを2号店、3号店と増やしていくという考えはなく、スタッフやゲストが楽しめる仕組みをたくさん試していきたいですね。
今後も西アサヒに行けば楽しいことが起こりそうですね。お話ありがとうございました。
田尾さんは、バリバリのビジネスキャリアからは想像できないほど親しみやすい社長さんでした。宿のスタッフもフレンドリーで「もてなして嬉しい」感じがあって気軽に観光地の相談ができました。
名古屋に来たら「どて焼き」を食べましょう
それではついでに、おすすめの名古屋グルメであるどて焼きの名店「五條」を紹介します。
円頓寺商店街の東側にある橋の手前の、味のある雰囲気が漂うお店です。
年期の入った店内は地元の人で賑わっていました。
こちらが看板メニューのどて焼き。「焼き」と書いてありますが煮込みです。名古屋の八丁味噌でモツが甘辛く煮込まれていてビールが進みます! ここはTBSの「吉田類の酒場放浪記」でも名店として紹介されているんですよ。
女将さんは無愛想なことで有名ですが、その無愛想さも含めて地元で愛されています。初めての人は驚きますが怯まず入店しましょう。機嫌がよければツンデレ具合を発揮して、帰るときに「また来てや」と言ってくれます。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
名古屋は観光地が少なくて新幹線で通過されがちですが、伊勢や飛騨高山などへの中継地点となる便利な場所です。目的地に急がず、名古屋で1泊して商店街をブラブラするなど、街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか?
喫茶店でゆっくりしていれば、地元の人がフレンドリーに話しかけてくれて思わぬ楽しみがあるかもしれませんよ!
それでは、どこかのゲストハウスでお会いしましょう!