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宿泊レポート

秘境も温泉も電車で一本!仙台の「欅ゲストハウス」に泊まってのんびり旅をしてきました

こんにちは、カズヤです。見つめ合うと素直にお喋りできないタイプです。

お盆休みに仙台の「欅ゲストハウス」に泊まって、宮城・山形観光をしてきました。仙台周辺の観光地というと松島など海沿いの印象が強いかもしれませんが、山間部にも温泉やお寺などの魅力的なスポットがあるんですよ!

なかでも山形県の垂水(たるみず)遺跡は、神秘的な雰囲気の漂う秘境。山中にひっそりとたたずむ古びた鳥居は一見の価値ありです。

それではさっそく宿から紹介していきましょう!

繁華街にある元料亭の宿、欅ゲストハウス

今回泊まったのは仙台駅から徒歩20分ほどの場所にある欅ゲストハウス。歩くには少し遠い距離ですが、近くを通るバスもあるのでご安心を。僕は歩きましたが、駅から宿までずっと繁華街なので退屈はしません。というか知らない街を歩いているだけで十分楽しいです。

 

玄関を入るとすぐ目の前がバーになっていました。宿泊客だけでなく近所の人も利用できるそうです。

 

鉄筋コンクリートの外観とはうって変わって和風な内観。元々は料亭として使われていた建物なんだそうです。

 

ちゃぶ台のある居間がゲストの共有スペースです。狭い空間ではありますが、これくらいのほうがお客さん同士の距離感が近くて僕は好きです。交流も生まれやすいですしね!

 

この日は二段ベッドの男性ドミトリーに泊まりました。小物を置くための板が壁に括りつけられているのですが、こういうちょっとしたことで過ごしやすさがぐっと増します。

居間とバーでのんびり

夕飯を済ませて宿に戻ってみると、居間にスタッフさんが集まっていました。お客さんがみんな出かけているのでまったりしているようです。

右から二番目の女性がオーナーの中津さん。
明日の予定を特に決めていなかったので仙台周辺のおすすめスポットを聞いてみると、仙台駅から電車一本で行ける場所に有名なお寺や温泉があるとのこと。明日はそこに行ってみることにしましょう!

 

バーにも徐々にお客さんが集まってきました。スロベニア人のユルネイが近所にあるコスプレバー(?)とかいう、怪しげなジャンルのお店に行ってきたようです。彼は日本のアニメが大好きで、そのバーにも大満足だった様子。

 

さらにユルネイが、スロベニアに昔から伝わる卑猥な内容の歌を紹介し始めました。中津さんがすごい食い付いて歌詞を見せてもらっていましたが、スロベニア語なのでわけわかんないと不満そうでした。

やはりバーがあると話が弾みますね!
この日は宿でまったり過ごしたので、明日は中津さんに教えてもらった温泉やお寺に行ってみます。

崖の上にそびえる山寺へ

ということで翌日向かったのは、仙台駅からJR仙山線で1時間の場所にあるお寺、立石寺。山中の崖の上にあるため「山寺」と呼ばれており、平安時代から続く天台宗の修行場なのだとか。ちなみにここはもう山形県です。

ふもとからも建物の一部が見えます。すごい場所に建てたものですね。

 

お寺へと続く石段は1050段あります。数えながら登ってみようかとも思いましたが、近くにいた夫婦が「11、12、13・・・」と声に出して登っていたので、数えるのは彼らに任せました。程なくして「ゼェ、ハァ、ゼェ・・・」としか言わなくなってしまったので、本当に1050段あったかは不明です。

 

いびつな形に侵食された崖の上まで登ると、

 

このように開けた場所に出ます。

こんなところに?という場所にお堂が建っていますね。

 

ふもとの建物があんなに小さく見えます! けっこうな高さまで登ってきたんですね。山の上というだけあって、気持ちのいい風が通る涼しい空間でした。

山の中にひっそりたたずむ垂水遺跡へ

続いて向かったのは垂水遺跡という、平安時代の高僧・円仁が開いたとされる修行場。

山寺の登山口から15分ほど歩けば垂水遺跡への入口である千手院に着くのですが、多くの観光客で賑わう山寺とはちがって人が全然いません。

 

それもそのはず、石段の整備された山寺とは違い、垂水遺跡へと続く道は草木がうっそうと茂る険しい山道でした。

 

そして蚊の数が尋常じゃないです。Tシャツ短パンサンダルという海でスイカ割りでもするかのような格好だったので、飢えた蚊たちにたっぷりと血を捧げてきました。

 

しばらく道を登ると奇岩のそびえる開けた空間が広がり、さらにそこから少し進むと目当てのものが目に飛び込んできました。

 

鳥居です。

 

奇岩の窪みに建つ古びた鳥居、なんと神秘的なのでしょう。あたり一帯に神聖な空気が立ち込めています。この近くには修行中の円仁が寝泊まりしていたと言われる洞穴や不動明王が祀られており、それらをまとめて垂水遺跡と呼んでいるようです。これはいい秘境。

30分くらいぼんやり眺めていたいところでしたが、一瞬でも動きを止めると大量の蚊が襲いかかってくるので、そそくさと退散しました。

旅の締めくくりは温泉で

垂水遺跡をあとにして最後に向かったのは、山寺駅から電車で20分の作並温泉。日帰り温泉が楽しめる旅館がいくつかあり、そのうちのひとつの「一の坊」という旅館の温泉で、山登りの汗を流すことにしました。

写真はありませんが、森を流れる広瀬川を間近に望む露天風呂からの景色は最高でした! 湿気によるカメラへのダメージを考えると「まあ撮らなくてもいいかな」と思うほどに最高でした!

 

まったり温泉を楽しんだ後はラウンジで休憩。プール沿いに並んでいたソファに腰掛け、目の前に広がる大自然を眺めながらのんびりします。

 

グラスの生ビールが280円という安さだったので3杯いただき、さらに仙台の地酒を2本空け、たっぷり3時間ほどくつろいで帰路につきました。

最後に

ほとんどノープランで仙台までやってきたのですが、山に登って名刹や秘境を巡り、かいた汗を近くの温泉で流すという、なかなか充実した過ごし方ができました。

僕はひとりで旅行するときはあまり細かい予定を立てず、宿で情報を仕入れて行動することが多いです。するとガイドブックに載っていないようなおもしろい場所に辿り着いたりして、なかなか楽しいですよ!

もちろん事前にきっちり調べて効率よくあちこち巡るのも楽しいですが、あてもなくぷらぷら歩いているのも気楽でいいものです。時間と気持ちにゆとりがあるときにはおすすめですよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

仙台 欅ゲストハウス

宮城県仙台市

ドミトリー:2800円~

 

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