こんにちは、なつみです。そろそろ今年の夏も終わりですが、みなさんはどんな過ごし方をしましたか?
私のまわりには海外旅行をしてきた人が多いのですが、私は日本にいながらにして海外旅行気分を味わっていました。なぜなら東京の葛飾区にある「YAWP!backpackers」というゲストハウスに泊まったから!
どういうことかといいますと、このゲストハウスは日本人の宿泊者がほとんどいなく、また海外のゲストハウスを思わせるような一風変わったサービスもあったりして、まるで外国にいるような気分になれるんです。
ということで今回は、そんなYAWP!backpackersの宿泊レポートをお届けしていきます!
成田空港から乗換なしの好アクセス
YAWP!backpackersの最寄り駅は東京の下町、葛飾にある京成高砂駅です。成田空港から京成成田スカイアクセス線で45分、乗り換えることなく来られます。
京成高砂駅から続く大通りを3分ほど直進すると黄色の看板が目を引く伊勢屋というお店があり、
そのお隣の黒っぽいビルがYAWP!backpackers。天井からぶら下がる地球儀が目印です。一体どんなゲストハウスなんでしょうか、さっそく中に入って確かめてみましょう!
無限に遊べるリビングルーム
まずチェックインは入り口にあるカウンターで。オランダから来た女の子たちの対応をしているのはオーナーのタクロウさんです。
チェックインを済ませて上がり込んだリビングにはエスニックな雰囲気が漂っていました。まったく和風には見えませんが、これを日本的とだという海外のゲストもいるそうな。ソファの座り心地は、思わず寝てしまったくらいに良かったです。
リビングには旅や観光に関する本、テレビゲーム、ボードゲーム、DVD、漫画などが大量にあり、まさに遊び放題!
ジョジョ好きのゲストが集まったときには夜通し盛り上がったんだそうです。
2階に上がると大きいドミトリーが1室だけあり、ゲストは全員ここに泊まります。男女混合の部屋ですが、女性のためにレディースエリアが設置されているのでご安心ください。貴重品ボックスも設けられているので、心配な人はそちらにどうぞ。
料金は2400円~2600円でベッドの広さやスタイルによって異なり、長期滞在者に嬉しい割引サービスもあるのだとか。なおこの料金は1年365日変わらないそうです。
ベッドはカプセルホテルのように壁とカーテンで区切られています。このタイプ初めてでしたが、周囲が気にならず静かに眠れました。
お風呂は1階にあり、浴槽があるのでゆっくりと入れます。
トイレは各階にあるので、寝ぼけ眼で階段をおりなくて大丈夫です。
宿にあるものはなんでもシェア!
YAWP!backpackersの特徴は、あらゆるものがシェアされていること。
たとえばこの冷蔵庫の中のもの、なんと全部無料で食べていいんです! ゲストの個人的なものは、
ありがたいことに、その他にもタクロウさんがゲストのために揃えたお菓子などが。
そして驚いたのは、ゲストが置いていった洋服やリュックまでシェアされていること!
さらにはシャンプーやリンスなども持っていってOKだそうです。日本の宿泊施設だとこんなサービスは見ないかもしれません。ただしシェアしているもので何かあっても自己責任とのことなので、セルフサービス・セルフ責任でいきましょう。
リビングで異文化交流
そうこしているうちに夕食の時間になりました。他のゲストはドミトリーで話がはずんでいる様子。いつもはゲストと周辺のお店に食べに行くそうですが、今日はタクロウさんが晩御飯をシェアしてくれることになりました。
手作りの鶏肉の炒め物とご飯、さらにはとろ〜りチーズが乗ったピザまでご馳走になりました。お腹がはち切れんばかりに食べられて幸せです。
名前だけ先に登場しているオーナーのタクロウさんですが、これまでに訪れた国は45ヵ国、100万円で世界一周しながら似顔絵を描く旅に出ていたバックパッカーです。帰国後は学習塾を経営していましたが、これまでの経験をもとに世界中の旅人が集まれる居心地のいい場所をつくろうとYAWP!backpackersを開業したそうです。
「旅している気分でやっている」と話すタクロウさんは、気さくでユーモアたっぷり! 世界一周の話から最近のゲストハウス事情まで、話の引き出しが多すぎてまだまだ話し足りなかったです。
そんなタクロウさんと二人で熱い夜?を過ごしていると、ゲストたちがリビングに集まってきました。カナダのトロントから来た長期滞在中の女の子と、同じくトロントから来たダイソーとぐでたまが大好きな女の子。同じ都市出身なのに、旅先の日本で出会うっておもしろい偶然。
食器が突然落ちて割れてしまうハプニングには「ポルターガイストか?」とみんなで驚きましたが、「マイハンドパワー」と言ってみたらウケてくれました。
他にもアイスを片手に帰ってきたフランス人の二人組や、ドイツ出身のフォトグラファーが次々に登場。どこを観光したとか、日本の満員電車は大変だとか、次はどこに行くんだとか、やはり旅のお話が中心。撮った写真を見せ合ったりお菓子の交換をしたりするうちに、自然とひとつの輪になっていました。
このときにビックリしたのは、冷蔵庫の中のミックスジュースにみんなが反応していたこと。どうやら海外にはないものみたいです。タクロウさんが冗談で、ドリアンやら匂いのきつそうな果物が混ざっていると伝えていたので、匂いを確認しながら恐る恐る飲んでいました。「おいしい」からノーコメントまで感想はそれぞれ。
この後も話は尽きなかったのですが、眠気がピークに達してきたので先にベッドに戻りました。
翌朝はせっかくなので冷蔵庫の食材をフル活用、のはずがなぜか目玉焼きに失敗……。泣く泣く謎の卵料理を食べていると、イギリス出身のダイバーさんが声をかけてくれました。私は片言の英語でしたが、ハートで伝わってるはず! 朝からのんびりと国際交流しちゃいました。
そんなこんなでYAWP!backpackersをあとにしたのですが、思えば昨晩からほとんど英語しか耳にしていないので、日本にいることを忘れてしまいそうな2日間となりました!
ついでに行きたい、柴又の観光スポット
さいごに、YAWP!backpackersに泊まるならぜひ行ってみてほしい葛飾柴又の観光スポットをご紹介します。
まずはYAWP!backpackersから徒歩8分で行ける帝釈天。立派な山門が建つこのお寺の正式名称は経栄山題経寺といい、商売繁盛にご利益があるそうです。
帝釈天と柴又駅のあいだにある参道には、老舗の鰻屋さんや団子屋さんがずらり。『男はつらいよ』シリーズの寅さんのテーマソングが流れていて、まるで映画の世界に入り込んだかのようでした。
そう、葛飾柴又といえばフーテンの寅さん! ということで柴又には寅さん記念館や山田洋次ミュージアムがあるので、興味があれば訪れてみてはどうでしょうか。どれも歩いて回れる範囲にあるので、散歩気分で行けちゃいます。
海外気分が味わえるゲストハウスでした
自由な雰囲気にすっかりはまってしまい、予定より2時間以上も出発が遅くなりました。すべてはタクロウさんがおもしろかったのと、居心地が良すぎたせいです。
海外にいる気分になれるYAWP!backpackers、遊び心のあるタクロウさんを目的にするのもアリかもしれません。様々な楽しみ方ができるので、ぜひ泊まりに行ってみてください!