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宿泊レポート

人見知りでもゲストハウスを楽しめるのか?檜原村の「へんぼり堂」で試してみたよ

こんにちは、カズヤです。

僕はこれまでずっと、ゲストハウスは見ず知らずの人と仲良くなれるのが楽しくて、それこそが旅館やホテルにはない魅力だと主張してきました。

でもそんなことばかり言っていると、シャイだったり人見知りだったり、人と話すのがあまり得意でない人には敬遠されてしまうのではないかと思ったんです。

そこで今回、シャイで口下手な人をゲストハウスに連れて行って、泊まってみた感想を聞いてみようと思い立ちました。内気な人でもゲストハウスを楽しめるのかどうか確かめてみよう、ということです。

被験者として白羽の矢が立ったのは、僕の高校時代からの友達であり、コミュニケーション能力の低さに定評のある馬場君。

馬場君

某都立高校の1年C組でカズヤと出会った、絵に描いたような口下手の男。存在感の薄さから、中学時代には「シークレットゴースト」や「シャドーファイター」というあだ名が付いていたこともあるらしい。

いまだかつてこんなに悲しい紹介文を書いたことがありません。

はたして馬場君は、初めて泊まるゲストハウスで楽しく過ごせるのでしょうか?

舞台は東京のゲストハウス「へんぼり堂」

泊まりに行くのは、東京本土で唯一の村である檜原村のゲストハウス、へんぼり堂。週末の1泊2日で開催する様々な習い事イベントをメインにする、ちょっと変わった宿です。

今回はお泊まりワイン会というイベントに参加します。檜原村にあるイタリアンレストラン「ヴィッラ・デルピーノ」でディナーを食べ、送迎バスで近所の温泉「数馬の湯」へ行き、その後へんぼり堂にてデルピーノのソムリエによるワイン講座を聞く、という内容です。

へんぼり堂のことは以前にもこちらの記事で紹介しているので、参考にしてみてください。

馬場君に意気込みを聞いてみる

というわけなんで、よろしくな!

なんかよくわかんないけど頑張るわ。

内気でシャイな人を探してたんだけどさ、馬場君って高校のときからそういうとこあるじゃん?この企画にぴったりなんだよね。俺の周りは「ウェーイwww」とか言ってる奴ばっかだから、馬場君みたいな人がいて助ったよ!

 

あんま嬉しくないな。

 

巧みなトークで馬場君のモチベーションを高めつつ、檜原村に向かいます。

森の中で絶品イタリアンをいただく

そうこうしているうちに、ディナー会場でありイベント参加者の集合場所でもあるレストラン、デルピーノに到着しました。森の中のレストランという感じの雰囲気が素敵です。

 

それにしても駐車場からの景色がすごい。ここ、東京都ですからね!

 

馬場君はなんだか硬い表情を浮かべていますが、緊張しているのでしょうか。

 

他の参加者はまだ誰も到着していないようなので、お店の中で待ちましょう。やはり馬場君は落ち着かない様子。今さらですが、緑色のシャツがお洒落ですね。

 

しばらくして参加者全員が集まったので、へんぼり堂の管理人・健太郎さんの挨拶でディナーが始まりました!

 

トマトのブルスケッタや舞茸のサラダに、

 

コーンのピザやじゃがいものパスタが続きます。

味の濃いトマトや旨味たっぷりの舞茸に甘〜いコーンなど、とにかく素材のひとつひとつが美味しい! 近所で採れる食材もたくさん使っているのだとか。この他にもう1種類のパスタとデザートまで付いた、大満足のコースでした。

さて、馬場君はちゃんとディナーを楽しめているのでしょうか?

 

おお、だいぶリラックスしているようですね! よかったよかった。

この後はみんなで近所の温泉「数馬の湯」に行って、体をぽかぽかに温めました。

メインイベント、ワイン会の始まり

さあ、いよいよへんぼり堂でワイン会が始まります!

 

まずは今日出されるワインのラインナップや、ワインを知るためのキーワードがまとめられた紙が配られます。馬場君はなぜか正座。

 

右下の「濡れた犬」が気になりますが、濡れた犬のような口当たりとか表現するのでしょうか。

 

こちらが本日用意していただいたワイン。この日のテーマは「夏ワイン」で、白やロゼ、シェリー酒、赤のスパークリングなどをいただきました。高いものだと1万円近いボトルもあるのだとか!

 

そして、ヴィッラ・デルピーノのシェフでありソムリエの資格も持つ松村さんのお話が始まりました。

 

真剣に聞き入る皆さん。ワイン会ということもあり、参加者は女性のほうが多いです。

 

カプレーゼや生ハム、オリーブ、ピクルスなど、松村さんがおつまみを用意してくれます。贅沢すぎ!

 

ひとつひとつのワインについて丁寧に解説してくれるので、それを聞いてから飲むと味の感じ方も変わってきますね。なんだかワインに詳しくなった気分になります。

 

ということで、さっそくこのワインの味を表現してみましょう。

 

うん、おいしい!

それはそうと、馬場君の様子はどうでしょうか? 場の空気に溶け込めずに部屋の隅で体育座りとかしていないといいのですが……。

 

あっ、なんか普通に楽しんでいますね。

 

参加者のみんなも楽しそうです!

 

へんぼり堂管理人の健太郎さんもご満悦の様子。

 

めちゃくちゃ男前の松村さんとも1枚。

 

そしてお姉さん達に囲まれデレデレする俺。このへんから記憶がありません。

 

何かを食べさせてもらってデレデレする俺。記憶がないのが悔やまれます。

 


「華やかで果汁感のある味わいで、濡れた犬のような香りがワインに深みを持たせてるね。」

馬場君もキマってきました。

 

こんな調子で遅くまでワインを楽しんだあと、それぞれのタイミングで部屋に戻っていき、お泊まりワイン会は終了しました。

ソムリエの話を聞きながら美味しいワインをたっぷり飲んで、みんなでわいわいお喋りして、眠くなったらそのまま寝る。なんと素敵な会なのでしょうか! 正直なところ後半はほとんど記憶がないのですが、楽しい時間を過ごせました。

 


へんぼり堂の入り口にて

馬場君も、シャイで口下手だとはとても思えないくらいに楽しんでいる様子を見せてくれましたね!

後日、馬場君に感想を聞いてみました

どうだった? ああやって宿で知り合った人たちと飲んで話してっていうのは。

 

楽しかったよ。性別も年齢も仕事も住んでいる場所もばらばらな人たちと知り合えるのがおもしろいよね。平日は仕事で週末はいつもの友達と遊ぶっていう生活をしていたら絶対に繋がらなかった人たちだし。

なにそのリア充みたいなコメント。

 

ワイン会についてはどう?

 

ワインっていう共通のコンテンツがあるのがいいよね。みんなワインが好きで集まってるわけだし、ワインについて話していれば盛り上がるから。

うんうん。

それってワイン会に限った話じゃなくて、イベント事には共通することだよね。同じ興味を持つ人が集まるとか、みんなで共同作業をするとか、参加した人同士が自然に触れ合える仕組みができてる。へんぼり堂はそういう体験イベントがメインなわけだし、それこそ人見知りでシャイな人でもすぐに仲良くなれる場所なんじゃないかな。

まるで自分がシャイでも人見知りでもないような言いかたじゃん。

まあ高校時代はすごい内気というか、口下手だったなとは思う。もう10年前だしね。大学では何個かサークルに入ってたし、楽しかったなあ。

……。

 

ずっと思ってたんだけどさ、そもそも今の馬場君って内気でもなんでもないよね。

 

うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

馬場君は大学生活を通してリア充になっていた。

<完>

 

 

東京ひのはら村ゲストハウス へんぼり堂

東京都檜原村

ドミトリー:3000円~

 

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