こんにちは、カズヤです。みなさん温泉は好きですか? 僕は大好きです。
ていうか今入ってます。
さて、季節はすっかり冬になりましたが、寒いときこそ行きたくなるのが温泉旅行ですよね! でも温泉旅館ってなんだかんだ高いですし、そもそもひとりでは泊まれない宿もあります。
そこでおすすめしたいのが今回ご紹介する「HAKONE TENT」。 源泉掛け流しの天然温泉を備えながら1泊3500円と、圧倒的なコストパフォーマンスで温泉旅行が楽しめるゲストハウスなんです!
「温泉旅行はしたいけどお金はかけたくない!」なんてわがままを叶えてくれるHAKONE TENTとは、いったいどんなゲストハウスなのでしょうか?
温泉旅館をお洒落に改装したゲストハウス
温泉旅館だった建物を改装して2014年6月にオープンしたこのゲストハウスは、「テントのようにみんなが安心できてドキドキできる場所」を目指して「HAKONE TENT」と名付けられました。
都心からも気軽に行ける人気の温泉地・箱根にあり、強羅駅からは徒歩2分。大涌谷へはロープウェイですぐ、彫刻の森美術館なら徒歩で約10分と、観光地へのアクセスも抜群です!
エントランスを抜けると、まずはお洒落なレセプションがあります。
その奥は共有スペースのバーになっています。ここもお洒落。
カウンターの反対側にも広々としたスペースが。お洒落な空間にはやっぱりMacが置いてあるんですね。
こんもりと丘のように造られたスペースがユニークです。そして何なんでしょう、あの流木を飾るセンス。お洒落すぎです。同じものが僕の部屋にあったらゴミです。
ギターだけでなくピアノやカホンまであるところもお洒落。うん、お洒落。
お洒落!!
このバースペースは、東京の「Nui.」や山口の「ruco」などのハイセンスなゲストハウスを数多く手掛ける空間デザイナー・東野唯史(あずのただふみ)さんによるものだそうです。さすがですね!
この日に泊まったドミトリーは、元旅館らしい畳張りの和室でした。ベッドではなく布団というところに温泉旅行感が出ます。客室の多くは和室ですが、ベッドタイプの部屋もあるようです。
源泉掛け流しのお湯を楽しむ2種類のお風呂
それではいよいよ温泉の紹介にまいりましょう!
HAKONE TENTにはヒノキ風呂と石風呂のふたつがあり、どちらも白濁の硫酸塩泉を源泉掛け流しで楽しめます。
効能は冷え性、神経痛、慢性皮膚病、関節痛、五十肩、慢性消化器病、きりきず、やけど、動脈硬化症などたくさん。毎日入っていたら多分死にません。
ところで「源泉掛け流し」という言葉はよく目にしますが、そもそもどんな意味なんでしょう? 気になったので調べてみたところ、
- 源泉=所有する自家源泉、または共同源泉からの引き湯を使用していること。
- 掛け流し=新しい湯を常に浴槽に注ぎ、注がれた分だけの湯が浴槽の外にあふれ、あふれた湯は浴槽に戻さないこと。
なんだそうな。つまり源泉掛け流しとは、「湧き出たままの新鮮な状態の湯が常に浴槽を満たしている」ということです。そんな贅沢を1泊3500円で楽しめてしまうとは、おそるべしHAKONE TENT!
温泉のあとはバーで楽しいひとときを
温泉で体がぽかぽかになったら一杯飲みたいところですね! ということで、バーで盛り上がるゲストたちの輪へビール片手に飛び込んできました。
同じ部屋のブラジル人、ロンドンから来たカップル、香港の女の子とあれこれお喋り。お客さんは外国人が圧倒的に多く、英語が飛び交うグローバルな空間になっています。
ギターやカホンもここで活躍! ゲストハウスならではのこういう雰囲気、やっぱり楽しいですね!
ちなみにHAKONE TENTのバーはフードも充実していて、なかでもおすすめは手作りのピザ。オーダーが入ってから生地を伸ばし、丁寧に焼き上げます。
ゲストと一緒に作り上げる“ライブハウス”
それでは、この素敵なHAKONE TENTのオーナーである本庄さんに、ゲストハウスを始めたきっかけや、運営するうえで大切にしていることなどを聞いてみました。
本庄深(ほんじょう しん)
「ゲストハウスは人を感動させることができる」と感じ、4年勤めた製造装置メーカーを退社。鎌倉のゲストハウスで約1年間働いたあとにHAKONE TENT計画をスタートし、2014年6月にHAKONE TENTをオープンした。
ゲストハウスを始めようと思ったきっかけを教えてください。
昔から旅行が好きで海外にもけっこう行ってたんですけど、向こうで泊まるゲストハウスみたいな宿が日本には全然ないって気付いたんです。それで、じゃあ日本でゲストハウスをやってみてはどうかと思い始めました。サラリーマンだったんですけど、30歳までに何かしら自分のお店を持とうと元々決めていたこともあって。
それでいろいろ調べているうちに鎌倉の「鎌倉ゲストハウス」を知って、日本でもゲストハウスでやっていけるんだと思い、開業を決意しました。
温泉付きの宿にすることは初めから決めていたんですか?
温泉というよりも、箱根でやろうというのが第一にありました。会社を辞めてから「鎌倉ゲストハウス」で1年間働いていたんですけど、そこでは東京→鎌倉→箱根って流れていく観光客が多かったんですよ。でも当時はまだ箱根にいい宿がなくて、もったいないと思ってたんです。なので自分が箱根にいい宿を作ってやろうと思いました。で、せっかく箱根でやるなら温泉は付いていなきゃだめだなと。他のゲストハウスにはないものだし、海外の人にも気軽に温泉を楽しんでほしいし。
どんなお客さんが多く、どんな雰囲気ですか?
客層でいうと7、8割は海外のお客さんで、連休には日本人も増えます。バーはわりといつもにぎやかですね。月に1回、アーティストを招いてライブもしてもらっています。アーティストからは場所代も宿泊代も取らないし食事も提供するので、ここを発表の場としてどんどん使ってほしいですね。
そんなHAKONE TENTが大切にしていることは何でしょう?
やっぱりゲストハウスですし、お客さんに交流を楽しんでもらうことですね。部屋にこもりっぱなしにならず、バーでゲストハウスならではの良さを楽しんでほしいです。楽器やハンモックがあるのもバーに来てもらうための仕掛けだし、お酒や料理だってそう。そのおかげで多くの人がバーに集まってくれますし、楽しそうなみんなの顔を見ていると、ゲストハウスオーナーとしての冥利に尽きます。
HAKONE TENTをどんなふうに盛り上げていきたいですか?
長いあいだ音楽をやっていたので僕の人生の中心にはずっと音楽があったんですけど、今はHAKONE TENTが僕のライブステージになりました。そのステージはひとりで盛り上げるものではなく、お客さんと一緒に作っていくものなんです。なので、泊まりに来てくれたゲストと一緒に僕のライブハウスを盛り上げていくという気持ちでやっていますし、それはこれからも変わらないですね。
さいごに
いかがでしたでしょうか。天然温泉付きというだけでなく、箱根という好立地にお洒落な雰囲気も楽しめて1泊3500円だなんて、お得ですよね!
ゲストハウスなので旅館のような徹底したサービスはありませんが、交流や出会いという、ふつうの温泉旅行では味わえない楽しみ方もあります。
この冬、手軽な温泉旅行としてぜひ泊まりに行ってみてください!