こんにちは、hiiです。
マッサージ師がそろそろ白旗を上げそうなくらい身体がバッキバキなので、何とかしたい今日この頃です。
さて、行ってからすっかり時間が経ってしまいましたが、南国宮崎での一人旅を楽しんできました。宮崎といえば、海!宮崎牛!マンゴー!チキン南蛮!冷汁!むふふ♡
いやいや、海もグルメもいいけど、私だからこそプッシュしたい場所があります。てことで、今回は宮崎県の右端先っちょにある「都井岬(といみさき)」を目指してスタート!
志布志市志布志町志布しぶしぶし??
バスの乗り換えのために降り立った鹿児島県志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所です。特に用事はありませんでしたが、この看板を見たいがために市役所に寄り道(笑)。
出発前の日南線をパシャリ。この光景、「行くぜ、東北」のCMやポスターを思い出します(ここは九州)。うーん、ノスタルジック。
串間駅からポップなコミュニティバスに乗り、都井岬に向かいました。
いよいよ“彼ら”とご対面
都井岬の入口となるゲート、駒止の門を通過すると……いましたいました!!
ウマーーーーーーッ!!
そう、馬です(このくだり、京都旅でもやりましたね)。道路のど真ん中でボサーっと突っ立っている彼、微動だにしません。こちらのことはお構いなしです。
宮崎県の南側に位置するここ「都井岬」は、天然記念物である野生馬たちが悠々自適に暮らす馬の楽園。元は軍馬や農耕馬だった馬たちがやがて野生に戻り、今のような暮らしになりました。約300年もの間、一夫多妻制でのハーレムで生活しながら自然繁殖を続け、今では年間100頭くらいに保たれているそう。自由に暮らしてはいますが、調査員が日々彼らの生態を調査しながら天然記念物としての保護活動を行っています。馬の個体には番号が振ってあり、それを元にした家系図を残しているそうです。
ご覧のとおり、濃霧で視界が悪い状態。ここ数日ずっとこんな天気だったそうで、憧れだった青空と馬との写真はお預け。しかも基本彼らは草を食んでいるので、なかなか変化のある写真が撮れません(笑)。ちなみに、穏やかで人間にも慣れていますが馬に触れることは禁止されています。優しく見守りましょう。
む、カラスが馬にちょっかいを出しています。てっきりいじわるをしているのかと思いきやそうではなく、馬についたダニをカラスが食べているのだそう。こうやって上手く共存しているのですね。そうそう、馬が人間に顔を摺り寄せてくることがありますが、愛情表現だとかじゃれているわけではありません。単なるかゆさ対策のダニ取り要員ですのでご注意を!
天使の寝顔に癒されながら、1日目はここまで!
都井岬2日目は絶好のお天気!
晴れたー!……っていうか暑ぅっ!!
ここ都井岬にとっては本当に久々の晴れ間だったようです。そんな天に感謝しつつ、2日目の野生馬とのふれあいを楽しみました。
こちらは、野生馬について学べる都井岬ビジターセンター。職員の方の説明や館内の資料で、野生馬の生態を学ぶことができます。実はわたくし、はじめは「知識がなくても楽しめるし……」と思っていて、ビジターセンターに行こうかどうか迷っていました。が、絶対に行った方がいいと断言します。詳しく学ぶことで、野生馬の見方が変わります。こういう習性だからこういう行動をするのか、とわかると嬉しい! 何より馬への愛しさが膨れ上がります。
また、都井岬ビジターセンターでは入館者を対象に野外ガイドを行っており、野生馬に会えるポイントや名所などを車で案内してくれます(要事前予約)。この日担当してくださったのは、職員の甲斐崎さん。楽しいお話と溢れ出る馬愛に、すっかりハートを鷲掴みにされました! 都井岬はとてもじゃないけど徒歩では回りきれないので、車ではない場合はガイドをお願いするかレンタサイクルを利用して効率よく回りましょう。
甲斐崎さんが撮ってくれた私。幸せそうだな!!
扇山から望む小松ケ丘。丘の上の豆粒みたいなのが馬です(笑)。海をバックに佇む馬は本当に雄大で、何時間眺めていても飽きませんでした。むしろ全然足りない!
馬だけじゃない、都井岬の魅力
まだまだ馬の魅力については語りきれませんが、都井岬には他にも見所があるのでご紹介します。
御崎神社
都井岬の最先端に位置する御崎神社。航海安全の神様が祀られています。
ここで参拝、となるのですが、実は本殿は別の場所にあります。わかりますか?
ここです!
断崖絶壁で立ち入り禁止のため、本殿には近づけません、そのためふもとで手を合わせます。さっきまでスッキリと晴れていたお天気が、急に霧に覆われてこのような状態に。幻想的な風景に包まれながら参拝。
周辺にはソテツが生い茂っており、南国ムードを醸し出しています。ここはソテツが自生している北限地とされ、国の特別天然記念物にも指定されています。都井岬には深い森がありますが、そちらでは背の高い樹木に負けてソテツは自生できないのだとか。
都井岬灯台
真っ青な空に映える白色が眩しい「都井岬灯台」。参観可能な灯台は全国で15箇所しかなく、その中の1箇所がここ都井岬灯台なのだとか。九州では唯一だそうです。
灯台からの景色は大海原が広がり壮大でした……が、駐車場から見たこの景色の方がインパクトがありました! 御崎神社同様急に霧が立ち込めて、海面を覆い尽くしたのです。海との境界線がなくなり、山が浮いているような雲の上にいるような。しばし非現実世界に浸ります。かと思えば、すぐに霧が上がってきて自分の周りが真っ白になったりと、瞬時に変わる気象に自然の凄さを体感しました。
都井岬は、馬はもちろん自然を存分に楽しめるスポットになっています。自分も馬になった気分で自然に溶け込めば、日々の悩みなんてちっぽけに思えるほどたくさんのパワーをもらえますよ!
大自然がもたらすアート、鬼の洗濯板・青島神社へ
最終日は青島に行きました。海に囲まれた立地に生い茂る熱帯植物。鎮座する青島神社の鳥居の朱色が映えます。
見よ!これが「鬼の洗濯板」である(バーン)!
巨大な洗濯板に見えることからその名がついた鬼の洗濯板は、「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として国の天然記念物に指定されているそう。何やら難しい言葉でよくわかりませんが、このような形状になった経緯としては、砂岩と泥岩が折り重なって隆起したものが波に洗われ、やがて硬い砂岩の層だけが残った、ということらしい。
青島では、タイのタクシー「トゥクトゥク」が走っています。チップ制。
南国感満載の境内。なんとなく竜宮城を彷彿させるなと思って調べてみたら、浦島太郎のモデルとなっている日本神話の舞台なのだそう。竜宮城の入口にあったといわれる井戸もあるそうですよ! 縁結び・安産・航海安全の神様が祀られています。
プチ釣竿で自ら釣る鯛みくじ。私は運勢とか気にしちゃう性格なので、おみくじは引きません(笑)。
たくさんの絵馬や木々をくぐり抜けると見えてくる元宮。青島のちょうど中央に位置しており、吸い込まれるような導かれるような感覚で進みます。
元宮の脇には、ビロウの木が仲良く並んだ「夫婦ビロウ」があり、「産霊紙縒(むすびこより)を」中央の鈴緒に結んで願掛けをします。こよりの色は、良縁や商売繁盛など願い事の内容によって5色に分けられています。私もひと結びしてきました。ご利益がありますように。
旅の締めに串間で乾杯!
観光に時間を割きすぎて空腹感MAXのわたくし。ふらふらと徘徊していたら、地元の方が「いよや」を教えてくれました。
こちらは、常連のタマちゃん(写真左)がごちそうしてくれたゾウリエビ。初めて見た&食べましたが、これは……あまーいっ!うまーいっ!!
ビジュアルこそ平べったくてヘンテコですが(失礼)、プリプリでコリコリの食感がたまらない! 甘エビと比べてあっさりとした上質の甘みがあります。しかもお刺身を食べ終わったあとは、エビの旨みがじっくりと引き出されたお味噌汁を味わえるという、一粒で二度おいしいスタイル! 串間に行った際にはぜひ味わってみてください。タマちゃん、ごちそうさまでした! いよやの皆さん、ありがとうございましたー!
まとめ
今回の旅は馬に癒されるのが第一の目的だったのですが、人々とのふれあいでもたくさん元気をもらいました。地元の方との交流もまた旅の醍醐味! 宮崎に「また行きたいな」ではなく「絶対にまた行こう」、そう思えた最高の旅でした!
次回は宮崎旅でお世話になったゲストハウスをご紹介します。お楽しみに!