こんにちは、カズヤです。自己紹介文にも書いている「人生最後の食事で食べたいもの」が、レバーパテから白子の天ぷらに変わりました。
さて、先日は栃木県の日光にあるゲストハウス「にっこり荘backpackers」に泊まってきました! 日光随一の名所・東照宮のそばにある一軒家を改修した、家のようにくつろげる宿なんです。
今回は、そんなアットホームなにっこり荘の様子と、東照宮だけじゃない日光の穴場観光スポット情報をお届けしたいと思います。
東照宮にいちばん近いゲストハウス
にっこり荘はJR日光・東武日光駅から徒歩20分。駅からはけっこうな距離になりますが、そのぶん東照宮の入口まですぐという便利な場所にあります!
まずは駅前を通る国道119号、通称「日本ロマンチック街道」をひたすら東照宮方面に歩きます。東照宮のある日光山内へ続く日光橋の手前、右側にある脇道を進めば、にっこり荘に到着です。
外観はふつうの一軒家という感じですが、中はどのようになっているのでしょうか? さっそく入ってみましょう!
家のようにくつろげるあたたかな雰囲気
まずはリビングから。外観と同様ふつうの一軒家っぽい雰囲気ですね。
ストーブで土鍋を温める生活感がなんかいいです。
こたつや手作り感のある木製の椅子が、ほっこりした気分にさせてくれます。
キッチンも、どちらかといえば台所と呼びたくなるような、家っぽいかんじ。
なるほど、一軒家を改装したゲストハウスならではの、実家に帰ってきたような友達の家に遊びにきたような、アットホームな雰囲気が魅力ですね!
ドミトリーもあたたかい木の質感に囲まれています。
ゲストハウスにしては珍しくベッドメイキングがされていました。ありがたい!
トイレのドアの内側には、外国人向けの日本語講座が書いてありました。もし僕が海外からのゲストだったらこれは役に立つし、嬉しいと思います。
お風呂がまたいい味を出してますね! お湯を張るには200円が必要でしたが、これなら払っても良かったかも。
ドアや壁など、館内のいたるところにかわいいイラストが描かれています。絶妙に上手すぎない、ゆるい感じのテイストになんだか癒やされます。
オーナーさんの手料理をいただく
そうこうしているうちに夕飯の時間が近づいてきました。オーナーのヒロさんにおすすめの居酒屋でも教えてもらおうと思ったら、なんと今日は特別に手料理を振る舞ってくれるとのこと! ならばお言葉に甘えてしまいましょう!
慣れた手つきで調理を進めていくヒロさん。普段はひとりで宿を切り盛りしているのでこんなふうに料理をしている余裕はないらしいのですが、この日はたまたまお手伝いのスタッフさんが来ているのだとか。
完成したのはロールキャベツ、厚揚げのあんかけ、雑穀ご飯、なめこのお味噌汁! どれも本当に美味しくて、炒飯しか作れない僕に越えられない壁の存在を感じさせてくれます。たっぷり作ってくれたのでおかわりもし放題!
いくら払えばいいのか聞いてみたら、適当なかんじで「500円とかでいいですよ。」とのことでした。いや、クオリティと食べた量を考えると1500円でもいいんですけど!
そのあとは他のお客さんたちとこたつで団らん。イタリア、オーストラリア、韓国の美女に囲まれる幸せな時間が流れます。ザ・ワールド! 時よ止まれ!
家のようにくつろげる空間を作りたい
そんなアットホームなにっこり荘をひとりで運営しているヒロさんに、宿についてのお話を聞かせていただきました。
ヒロさん
友達が運営していたにっこり荘を2014年から引き継ぎ、現在はオーナーとしてひとりで切り盛りしている。料理上手。
にっこり荘はどんなきっかけで引き継いだんですか?
もともと旅が好きで、オーストラリアにワーキングホリデーで行ったついでにアジアを旅して日本に帰ってきたんですよ。そのときゲストハウスとかによく泊まってて、すごい楽しかったのでいつか自分でも作りたいと思っていました。そんなとき、友達でもある前のオーナーがにっこり荘をやめるって聞いたんです。実家が近いこともあってここには結構遊びに来てたんですけど、そんなにっこり荘がなくるのが寂しくて、引き継ぎたいって話をしてみたら快くOKしてもらえました。
色々なタイミングが重なったんですね。
そうですね、それに関しては本当に運を感じます。最初は運営のやり方もわからなくて不安だったんですけど、時間が経つにつれてなんとかやれるようになりました。
そんなヒロさんが大切にしていることは何でしょうか。
家のようにくつろげる空間を作ることですね。まずは設備というか、居心地のいい場所としてどんどん良くしていきたいです。ひとりでやっている宿だからこそ自分の好きなようにできるので、気付いた部分はどんどん良くしていきます。引き継いでからの2年間でもドミトリーにロッカーを設置したり、庭を近くで眺められるように縁側をつくったり、他にも色々やりました。
ゲストへの接し方についてはどうでしょうか。
あまり僕が中心になりすぎないで、お客さんが主体になって盛り上がれるような雰囲気を大事にしたいですね。お客さんみんなが触れ合えるように。そうそう、昨日はみんなで鍋を作って食べたんですよ。
みんなでご飯を作ることはよくあるんですか?
あまりないですね。というのも普段はひとりで運営しているので、全然手が回らなくって。ここ数日は手伝ってくれているヘルパーさんがいるので余裕があるんですよ。こういう日をもっと増やしていきたいです。
このゲストハウスのあったかい雰囲気は、建物の造りだけでなくヒロさんの気配りのおかげでもあったんですね! ヒロさん、ありがとうございました!
タダでまわれる!日光の穴場スポットをご紹介
それでは最後に、日光の見どころを紹介したいと思います。当初は東照宮や中禅寺湖のようなメジャーな場所に行くつもりだったのですが、東照宮の拝観料1300円、中禅寺湖までの往復バス代2200円、華厳の滝の展望台に登るエレベーター乗車料550円という額は、雨でテンションの下がっていた僕には高すぎたため、タダで見れる穴場的なスポットを巡ることにしました。いや、ちょっと高くないですかね……?
それではいってみましょう!
東照宮周辺の寺社
「日光の社寺」として世界遺産に登録されている東照宮や二荒山神社ですが、その周りにも小さなお寺や神社が点在しています。
石畳の道にも情緒があり、散歩気分でブラブラしているだけでも楽しいです。
憾満ヶ淵(かんまんがふち)
男体山から噴出した溶岩によってできた川沿いの奇勝で、ほとりには「化地蔵」とよばれる約70体の地蔵があります。東照宮からは20分ほど歩きます。
大日橋
憾満ヶ淵を通り過ぎてしばらく歩いたところにある、石造りの門が美しい橋。天気が良ければ気持ちのいい場所なんだと思います。
八幡神社
国道120号沿いにある小さな神社。すぐ隣には釈迦堂や延命地蔵尊があり、苔むしたお地蔵さんからはなんとも言えない無常感が漂います。
青龍神社
同じく国道120号沿いにある、こちらも小さな神社。大通り沿いとは思えない静かな空間の奥に、こじんまりとした社がひっそりたたずんでいます。
いかがでしょうか?
今になって思えば、有名観光地なんてわざわざ僕から紹介するまでもないので、こういうマイナーな場所をまわれてよかったと思います。
まとめ
近頃はお洒落なカフェバーなどを併設したスタイリッシュなゲストハウスが増えていますが、こたつで暖まりながら家みたいに過ごせるゲストハウスもやっぱりいいですね!
そんなアットホームな空気が好きな人は、ぜひ「にっこり荘backpackers」に遊びに行ってみてください。まったりしたひとときを楽しむことができますよ!