こんにちは! 続々と桜の開花宣言がなされていて、すっかり春ですねー!
そしてそれはつまり、花粉との戦いの火ぶたが切って落とされたということ。全国の花粉症連合の皆さん、共に戦いましょう。我々は独りではない。強い気持ちと、優しい素材のティッシュを持っていざ。
さて、それでは白川郷のライトアップから帰ってきて、いよいよ高山の町並みの散策に出かけましょう!
実は最近まで飛騨高山を知らなかった
まず大変申し訳ないですが、何を隠そう高山という場所を知ったのはつい最近のこと。箱根のゲストハウスで働いていた頃、ゲストに「次はどこに行くの?」と聞くと、「キォート(京都)、オォサーカ(大阪)、コヤサン(高野山)、タカヤーマ!!」という答えが返ってきたことがありました。
そして「……た、タカヤマ? タカヤマってどこだ?」となった私。グーグル先生に聞いてみたところ、それは岐阜に存在することや、白川郷に近いらしいことを教えてくれたのです。
それからずっと未だ見ぬ土地、タカヤマに思いを馳せ続けていた私。満を持して足を踏み入れました!
城下町の趣を残す町並み
元々は高山城を取り囲む城下町だったこの一帯は、商業や経済が発展してきた場所です。
昭和54年には国の伝統建造物群保存地区に指定されるなど、今もなおその趣のある景観が残されています。
国内に唯一残っている江戸時代のお役所「高山陣屋」をはじめとし、名家の家屋、多くの寺院などが各々の存在感を放ちつつ、私たちを待ち構えます。
夜の町もまたをかし。
至る所に木と水の温もりのある風景。たまらない。終始のんびりとした心地よい空気が漂います。
ご当地グルメも豊富
川沿いでは毎朝7時(冬期は8時)〜12時の間、2つの朝市が開かれています。
高山は飛騨牛や高山ラーメンなどを有する魅力的なグルメ天国でもあり、この朝市でも美味しそうな食べ物を並べたお店がずらり! 試食もたくさんあり、勧められるがままにもらっていると、わりとお腹いっぱいになります(笑)。
そんなご当地グルメのなかでも、私のオススメはこの飛騨牛にぎり! ちゃっかりこの下のえびせん的なものも食べられちゃうのですー! エコロジー!!!
そして国内屈指の美味しさを誇るとも言われる大人気のハンバーガー屋が、こちらのセンターフォーハンバーガーズ! TripAdvisorで全国ランキング2位を獲得したこともあり、わざわざこれを食べるために高山を訪れる人も多くいるのだとか!
雑貨屋さんの奥にひっそりたたずむ、隠れ家的な空間にもときめきます。世界各国のビールも取り揃えてありましたー!! パーフェクト!!
なお、人気No.1の飛騨牛バーガーは食べられなかったので、写真はアボカドチーズバーガーです。
さいごに、私が今もなお週1回は食べたくなる、弱尊(ジャクソン)のカレーをご紹介! 写真は撮り忘れたので食べログから拝借しました。
看板メニューの牛すじカレーに温玉トッピングという非の打ち所のないやつを頼んだんですけど、北海道で修行したマスターが作る、沢山の種類のスパイスをじっくり数日かけて煮込んだやつなんですけど、まさに唯一無二。天上天下唯我独尊。
トッピングもめちゃくちゃ種類あったし、なぜか手作りパンも販売してたし、突っ込み所は数知れず。でもほんっとうに美味しかったなー!!
アルプスを眺める露天風呂の温泉も
そのほか、高山駅周辺には、観光客からも地元の人からも愛される温泉がいくつかあります。そこまでは駅前から無料シャトルバスが走っているので、楽々行けちゃいますよ〜。私が訪れたのはホテルアソシア内にある、天望の湯。名前の通り、北アルプスの山々を贅沢に眺めながらの露天風呂は、至福の時間を与えてくれます。
写真にはなかなか表しがたい大パノラマ! ぜひ実際に体感してほしいです。
外国人観光客の心をつかむおもてなし
ほどよく落ち着いた日本らしい街並みに、沢山の美味しいものに、みんな大好き温泉まで、これでもかと魅力の詰まった高山。東京、名古屋、金沢からもアクセスがよく、東から西を目指す外国人観光客にとっても穴場なスポット。その訪客数が年々増加しているのもうなずけます。
そんな流れのなかで高山市はしっかり対策をしており、例えば、高山の街中で使えるフリーWi-Fiサービスは7日間無料で利用可能! 日本を旅してまわる外国人にとっては、すごく嬉しいサービスですよね。
そして特筆すべきは高山市のウェブサイト。なんと驚異の12カ国語対応!! ここからも、訪日外国人観光客に対する意識の高さが伺えます。もちろん街中には至る所に、それぞれの言語の地図や看板も設置してあります。
実は高山市は昭和61年に、国際観光都市宣言を全国の地方都市に先駆けて宣言しており、もうずいぶん長いこと誘客活動に取り組んできていることになります。それが徐々に結果に結びついてきているようです。いやはや、これで納得ですね。
そういえば、高山の最後の夜に立ち寄った老舗の居酒屋さんで長年お客さんを受け入れてきたお母さんは、外国人が来ると地図帳を持ってきて、その人がどこから来たのか、その国にはどんなものがあるのか、必ず聞いてメモしているそう。流暢な会話は出来ないけど、今では英語のなまりを聞いて、どこらへんから来た人なのかだいたい分かるようになってきたわ〜と、ボロボロの地図帳を手に、ニコニコしていました。おそるべし。市の取り組みもさながら、街を実際に見て守ってきた人々の努力にも頭が上がらないなあ、と。
さいごに
ほんっとうに、最近まで知らなかったことをめっちゃくちゃに後悔した今回の高山訪問。これからは、勝手に高山PR大使としての責務を全うしたい所存でございます。まさに高山の街は、ますます白熱していくであろう、日本の地方都市の観光客誘致にとって最大のお手本であると言えるのではないでしょうか。
今年高山に訪れる外国人観光客は、30万人に達するとも予想されています。こりゃますます高山から目が離せないですね!!
みなさまも是非、今年は自分の目で舌でその魅力を味わいに行ってみてはいかがでしょうか?