こんにちは。だるま女子というジャンルを確立してみましたあやこです。いま流行りのなんとか女子です。
我が敬愛する森見登美彦氏の著作、「夜は短し歩けよ乙女」はわたしの最も好きな小説の一つであるが、その作品に出会って以来、ありとあらゆるだるまを集め、だるまという存在が気になってしょうがない。(この小説とだるまの関係が気になる方は是非読んでいただきたい!)
今日はだるまへの愛があふれにあふれて、いてもたってもいられず飛び出した群馬県高崎市の旅をご紹介しよう。
だるまといえば群馬県高崎市
全国に流通するだるまの約8割が群馬県高崎市で製造されていることをご存じだろうか。今や作り手のいなくなってしまった地域も多いなか、ここ高崎では50箇所以上のだるま工房が現在も生産を続けているという。選挙のたびに大きなだるまが各候補者の事務所に鎮座している光景を誰もが見たことがあるように、だるまのニーズは絶えないのである。
そう、だるまはそのどことなく能天気な見た目(失礼)に反して、人々の願いという大きな大きな責任を負わされる運命にある。勝手に願いを込められて、右目がやっと開眼したと思えば、1年後、あるいは願い事が叶えられた時にもう一方の眼も人間の手によって書き入れられ、挙げ句の果てに燃やされるというシステムの上に生きているのだ。
人々の願いがある限り、だるまの製造が途絶えることは、決してない。
そんなだるまの運命を胸に、だるま女子としての使命感に燃えるあやこは高崎に向かった。
聖地・少林山達磨寺(しょうりんざんだるまじ)へ
高崎に着くと、橋の欄干に、店の看板に、はたまた自動販売機にも描かれた数々のだるまが目に飛び込んで来、高まる期待が止まるところを知らない。
まずは張り子の縁起だるまが発祥したとされる少林山達磨寺へ向かう。その昔徳川光圀(水戸黄門)が開いたものと伝えられている、水戸徳川家の祈祷所のひとつだったというとんでもなく由緒正しい場所だ。
さっそく霊符堂(本堂)へお参り。ん?本堂の脇・・・すでにだるまがえらいことなっとる。
どひゃ〜〜〜〜〜!!!うず高く積まれたたずむだるま・だるま・だるま。天国か!
これらは、無事願いごとが成就して両方とも開眼しただるまたち。全国津々浦々から集まったかれらは、毎年1月15日にこの寺で行われる「だるま供養」で燃やされるのを待っているのだ。だるま供養の10日ほど前から開かれる七草大祭、通称「だるま市」は、全国から本場のだるまを買い求める人々で賑わう。心新たにその年の願いをだるまに込めるのである。
本堂の横にある達磨堂にはだるまコレクションが寄贈されており、古今東西各種各様のだるまさんが所狭しとお祀りされている。
夥しい数のだるまに大興奮!「このだるまかわいい!」「頭尖ってる〜〜!」「毛生えてる!きもかわいい!」などなど、いろいろと伝えたいのだが、達磨堂の中は写真NG。ぜひその目で確かめていただきたい。
達磨堂の前では、大きなだるまがお出迎え。並んでみるとその大きさをわかっていただけるだろうか。
だるまが描かれた絵馬は、いかにもみんなの願いを叶えてくれそうな頼もしさがある。
おみくじだってだるま。やったーーー!大吉!
お昼ごはんにはお蕎麦を
少林山達磨寺で美味しいお蕎麦屋さんを教えていただいたので、さっそく向かう。「え、大丈夫?」と不安になるような細い道を進むと・・・、
お!小高い山の上に、いい佇まいの蕎麦屋が。その名も「そばっ喰ひ」。
土間といろりがある店内はどこか懐かしさがあるステキ空間なのである。窓から見える、高崎の街を一望できる景色も抜群なのだ。
ここに訪れる人のほとんどが注文するという「そばがき」という、関西では聞いたことのないその謎のシロモノを食べてみることに。
んまいッ・・・!初めて食べるもっちもちの食感。そば味(伝えるの下手くそか)。結構お腹に溜まるので、一つを2〜4人でシェアするのがおすすめ。
「ありがたや。」
新蕎麦と夏野菜の天ぷらに巡り会えて、この季節に来れたことにそっと感謝した。あやこはそばと天ぷらがだいすきなのである。
だるま工房見学!
やっぱりこの地を訪れたからには、だるまがその産声をあげる瞬間をこの目で確かめねば。ということで、数ある工房のなかから、深谷さんという工房へお邪魔した。
て、天国ふたたび〜〜〜!!
絵付け前のだるまはなんだか怖い。追いかけられたら泣くわ。
いったん顔も含めて真っ赤に塗りつぶされる。これもまだ不気味・・・。
一つ一つ手で顔が描かれていく。まゆの部分は鶴、ひげは亀を表しているまさに縁起物!こうして出来上がっただるまは全国津々浦々へ出荷される。だるま尽くしの1日を過ごしたからか、だるま一つ一つがみんなの願いを叶えたろ!と意気込んでいるように見えた。
今回は時間が足りずできなかったが、だるまの絵付け体験ができる工房もあるので自分オリジナルのだるまを作ることもできる。また手作業ならでは、工房ごとにだるまの顔が微妙に異なるので、たくさんの工房を巡って好みの子を見つけるのも悪くない。
最後に
あれ?まだ読んでくれてる方いますか・・・?こんなニッチな内容、最後まで読んでくださってどうもありがとうございます。
だるまへの慈しみが溢れすぎて少々語りすぎてしまった。もはやだるまがゲシュタルト崩壊してる。
「だるま以外何もないのでは?」という声がボソッと聞こえてきそうだが、シンボルである巨大な観音様や、絶景の広がる吊り橋、源泉掛け流しの温泉などもあり、大満足の旅になることウケアイ。
わたしは群馬には訪れたのも初めてで、西日本の人間ゆえにいまいちピンとこない県(失礼)だったが、人の温かさ、ご飯のクオリティの高さ、何よりもだるまの持つ魔力に魅了されてしまった。
次はぜひ、年明けにだるま市を訪れたいと思います。皆さまにもだるまの魅力が伝われば嬉しいです!