こんにちは、カズヤです。趣味はエアギターで、夏は扇風機をエフェクターに見立ててプレーの幅を広げています。
さて、今回ご紹介するのは広島県尾道市にある「あなごのねどこ」。市内の中心的な商店街の中にある、細なが〜い町家を利用したゲストハウスです。
千光寺などの名所にも近いので、尾道観光の拠点にもうってつけ! どんなゲストハウスなのか、さっそくご紹介していきましょう。
路地の奥にある隠れ家みたいなゲストハウス
尾道駅から15分ほど歩いたところにある「あなごのねどこ」。駅近とは言えませんが、商店街を通るので散歩を楽しんでいるうちに着きます。
商店街の写真は撮っていなかったのでストリートビュー埋め込みでお茶を濁させてください。というかこっちのほうが写真よりも雰囲気を伝えやすいのでは……?
こちらが「あなごのねどこ」の外観です。間口は狭いですが、宿の入口へ続く路地を覗いてみると、
こんなに奥行きのある空間になっていました! 秘密の抜け道みたいな雰囲気にワクワクします。
間口が狭くて奥行きのある空間のことを「うなぎの寝床」と喩えますが、それを尾道の特産品である「あなご」にしたんですね。寝床というのが宿泊施設のイメージにも合うし、良いネーミングです!
その路地の途中にある引き戸が「あなごのねどこ」の入口で、開けるといきなりこの居間がありました。長屋って玄関ないの? ここが特殊なの?
なお路地の奥まで行くと風情のある中庭があり、
「あなごのねどこ」の居間からも眺められます。外国人が喜びそう……!
まったり静かに過ごせる雰囲気
館内の設備や雰囲気もお伝えしていきましょう。
僕が泊まったドミトリーはこちらで、室内にトイレが付いています。
廊下の一角には図書室がありました。人がいる瞬間を一度も見なかったので、静かに過ごしたいときはここを利用するといいのかも。
トイレ・シャワーはこんなかんじです。シャワーの水温調整が難しくて火傷しかけました。
「あなごのねどこ」ではわいわいお酒を酌み交わすよりも、各々がまったり過ごす雰囲気。そもそも居間にあまり人がいなかったので、みんな夜遅くまで外で遊んでいたのでしょうか。
宿のスタッフも積極的に話しかけてくるというよりは適度に放置してくれる感じでした。もちろんこちらから話しかければ愛想よく応じてくれるし、周辺のお店についてはかなり詳しく教えてくれます。
そのおかげで飲み屋巡りも楽しめたので、スタッフのおすすめスポットは間違いないですよ!
なお前日までに予約すれば400円で朝食が付けられます。和洋を選べたので和食にしたら、おにぎりと具沢山のお味噌汁でした。
街歩きが楽しい尾道
以前にライターのあやこが書いた尾道のお出かけ記事をきっかけに興味がわき、やっと行くことのできた尾道は、期待していた以上におもしろい街でした。
尾道の街並みの特徴として「坂道」と「路地」が挙げられるのですが、このふたつのおかげで街歩きがめちゃくちゃ楽しいんですよ!
ということで、そんな尾道の街が持つ魅力も紹介してみましょう。
坂道の先に待つ絶景
小高い山の中腹に形成された山手地区には、定番観光スポットの千光寺をはじめとする古寺が点在しています。その古寺めぐりも楽しいですが、坂道を登った先から見下ろす景色が単純に美しいんですよね。
ほら。
どうでしょう。
さらにこんな山道を登れば、
先ほどとはまた違った角度から街を見下ろすことができます。ここは浄土寺奥の院という場所で、道のりが険しいせいか観光客がほとんどおらず、静かな時間を過ごせました。
ノスタルジックな雰囲気の路地裏探検
山手地区にも路地はたくさんありますが、僕が気に入ったのは新開(しんがい)というエリア。尾道駅から「あなごのねどこ」を通り過ぎてさらに数分歩いたところに広がる歓楽街で、迷路のように入り組んだ路地を歩き回るのがとにかく楽しい!
ふいに曲がった角の奥に思いがけない空間が広がっているのがおもしろいし、
昭和感あふれるノスタルジックな街並みもいい雰囲気です。
どこからか漂ってきた美味しそうな匂いをたどって歩いていくと、小さなお惣菜屋さんを発見。
気のいいおばあちゃんと立ち話をしたあとに天ぷらをいくつか買ってみました。
新開エリアは夕暮れ時になるとスナックやパブ、居酒屋、バーなどのお店に明かりが灯り、夜の街になります。個性的なお店も多いので、ふらっと何軒か入ってみると楽しい夜になりますよ!
ちょっと足を延ばしてSNS映えスポットにも
時間に余裕があれば、尾道駅前から1時間ほどバスに揺られて耕三寺という寺院に行くのもおすすめ!
極彩色の建造物や千仏洞地獄峡という地下洞窟も見ごたえがありますし、
なによりの見物は「未来心の丘」という、真っ白な大理石で造られた庭園です。
圧倒的な非日常風景はどこを切り取っても絵になるので、みんな映やしまくってますねー!
なお無人の瞬間を撮影するため、階段に座り込んでいちゃつくカップルがいなくなるまで20分くらい待っていました。「早く立ち去れボケカスがああぁぁーー!!」と言いたいところでしたが、そんなこと言う度胸はないしそもそもカップルには1ミリの非もないので、すごく切ない20分待ちでした。
さいごに
「あなごのねどこ」と尾道の魅力、伝わりましたでしょうか?
何度でも繰り返しますが、尾道はなんといっても街歩きが楽しいです。その楽しいエリアの中心にある「あなごのねどこ」は、観光拠点として申し分ないゲストハウスです。
迷路のような路地で行き当たりばったりの散策を楽しむのもよし。「あなごのねどこ」のスタッフにおすすめのお店を聞いて巡るのもよし。尾道に行ったらとにかく街中を歩き回ってみてほしいです!