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旅日記

いちばん可愛い動物はイヌでもネコでもなくウサギ。大久野島に行けばそれがわかるよ

こんにちは、カズヤです。こんな顔して言うのもなんですが、好きな動物はウサギです。

 

なぜなら一番かわいい動物だから。

 

「いや犬のほうが可愛いし。」とか「あらゆるアンケートで猫が一番だから。」とか思ったあなた、落ち着いてください。やつらが可愛く見えるのは、そこらじゅうにいて目にする機会が多いからですよ。

最初は地味に思えたクラスメイトの女子がだんだん魅力的に見えてくるように、繰り返し接することで好意の度合いが高まっていく「単純接触効果」によって生み出された幻想なんですよ、犬と猫の可愛さは。

でもウサギは違う。たまにしか見ないけど、ひと目見れば明らかに可愛い。いうなれば犬と猫は身近な一般人で、ウサギは女優なんです。それも女優のなかでも別格にかわいい存在……。

 

そう、ウサギはガッキーなんです。

 

それに気付かせてくれたのが、「ウサギの島」と呼ばれ密かな人気観光地となっている大久野島でした。

そんなわけで、この記事を通してウサギいちばん可愛い説を主張するとともに、離島ならではの絶景や廃墟をめぐるハイキングが楽しめる大久野島の魅力もついでにお伝えできればと思います。

いざ、大久野島へ


ファミマみたいな色のフェリーでした

大久野島があるのは広島県竹原市。JR呉線の忠海(ただのうみ)駅からフェリーに乗って15分ほどで到着します。

 


フェリーから見た大久野島

フェリーを降りるとさっそくあちこちにモソモソ動く小さな影が目に入るのですが、それはもちろん……、

 

ウサギです!!

 

しかもめっちゃいる! 天使のように愛らしいウサギがめっちゃいる!

大久野島は周囲わずか4.3キロメートルの小島なのですが、その中に1000羽を超えるウサギが生息しているので、どこを見渡してもウサギだらけなんです!

 

ふぁーー!! かわいいぃぃーーーー!!

丸っこい体、つぶらな瞳、もふもふの毛、たまりません! 犬や猫だってもちろん可愛いけど、こうして見るとウサギは別格です!

 

さらに大久野島のウサギはめちゃくちゃ人懐っこい! 専用の餌も売られていたけど、そんなの使わなくてもどんどん近寄ってきます!

ピョコピョコした動きはもちろん、口のモグモグから鼻のヒクヒクまで、すべての仕草が可愛い。恍惚。

 

おああぁぁaaAAahーーーーそこはくすぐったいよ! それは餌じゃなくてスネ毛だよう!

 

そうそう、キミのご飯はそっちだからね! たくさん食べていいんだだからね!

 

「おなか減ったなあ。お兄さんご飯持ってる?」

 

「持ってないの? そっかあ……。」

 

「じゃあ耳でもしゃぶってるか。」

 

まほおおぉぉーーん!! ごめんよおおぉぉーーーー!!!!

 

どうでしょう。ここまで読んでいただけたなら、いちばん可愛い動物が1000%ウサギであることに微塵の疑いもないですよね? 異論は認めますが聞く耳は持ちません。

大久野島は海もきれい

たくさんのウサギに囲まれるだけでエンドルフィンどばどばの愉悦に溺れることができますが、大久野島の魅力はそれだけではないんです。

まず海がめちゃくちゃきれい! 瀬戸内の海ってこんなに澄んでるんですね!

 

砂浜のあちこちにはヒトデが落ちていたりと南国風情もあり、「まるで宮古島にいるみたいだなあ。」なんて考えながら歩いていました。

 

まあ宮古島に行ったことはないんですけどね。まだ見ぬ土地に思いを馳せながらの散策も楽しかったです。

ハイキングの先には絶景が

海の次は山です。山というよりは軽いハイキングくらいのものですが、大久野島の最高地点にある展望台を中心にいくつかのトレイルコースがあるんです。

ところによって周囲の植物が道を塞がんばかりに生えていて、先に進めるのか不安になることもありますが、

 

だんだんと視界が開けてきたところで後ろを振り返ると……、

 

ぴゃああぁぁーーーー! 絶景が広がっていたああぁぁーーーー!!

瀬戸内ならではの小島が連なる風景、すばらしいです!

 

カラフルな植物や昆虫には南国風情もあり、「ああ、西表島と同じ風を感じるわ……。」としみじみ考えていました。

 

まあ西表島も行ったことないんですけどね。それはそうと、道端でぺちゃんこになっているウサギを発見しました! トレイルコースのあちこちにもウサギがいます。

 

こちらの存在に気付くとすぐさま駆け寄ってきてこの距離感。

 

顔を上げれば絶景が広がり、足元を見ればピョコピョコ跳ね回るウサギがいる。控えめに言っても天国だと思う。

廃墟めぐりも楽しめちゃう

さらなる見どころは、海や山などの自然とうって変わって、廃墟です。

大久野島には終戦時まで毒ガス工場が建っていて、その関連施設の廃墟があちこちに残っているんですよ。

 

ただの老朽化した建物というだけでなく、毒ガス兵器の製造という暗い過去を持った廃墟。そのまわりでたくさんのウサギが無邪気に跳ねている様子には、なんともいえない無常感を覚えます。

 

廃墟は島内のあちこちに点在しているので、ハイキングと併せて廃墟めぐりをしてみるのもいいですよ。

大久野島を満喫するなら4時間は必要


「夕日の丘」と呼ばれる場所。おそらく夕日が見られる。

大久野島の魅力、伝わりましたか? 個人的には今まで訪れたなかでナンバーワンの場所でした。ほんとに。

そして改めて言いますが、いちばん可愛い動物はウサギです。この記事を読んでもまだその事実が受け入れられない人は大久野島に行ってください。行けばわかります。

その際ですが、最低でも4時間ないと大久野島は満喫できません。ウサギと戯れるだけなら2時間もあれば十分ですが、ビーチでのんびりしたりハイキングや廃墟めぐりも楽しみたいなら4時間は必要です。

7月中旬から8月中旬にかけては海水浴もできるので、夏のお出かけスポットにもおすすめですよ!

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