どうも、あやこです。前回に引き続き、八重山諸島の旅の様子をお届けします!
今回の舞台である西表島・由布島は、大自然という言葉では言い表せないほどの大自然に包まれていて、「自分の存在なんてちっぽけだなあ」としきりにつぶやいていました。
西表島には日本最大のマングローブ林があった
八重山諸島最大の島である西表島までは、石垣港から高速船で約40分。
大原港に降り立つとすぐに仲間川が目に飛び込んでくる。仲間川マングローブクルーズの出発にちょうどいいタイミングだったので参加してみることに!
全長約17.5キロメートルの仲間川。そこに広がるマングローブ林は広さ約158ヘクタールで、広さはもちろん種類の数も日本最大のマングローブ林である。
多くの人が名前は知っているマングローブとは、熱帯や亜熱帯の湿地にしか自生しない森林で、海水で生きられる珍しい植物である。水質浄化に果たす役割が大きいとも言われ、だからこそこの西表島の美しい風景があるのかと思うと感謝せずにはいられない。
ぶつぶつと感謝の念をつぶやいていると、おかしな光景に出会った。タコさんウインナーがやたら落ちているのである。お弁当に入っていたあいつだ。
もちろんこれはタコさんウインナーではなく、マングローブの胎生種子。これが立派な木へと成長していくんやって。自然界で生き残るために、これがもっとも効率的な形やったんかなあ……。自然の中には不思議がいっぱいである。
途中で船を降りて上陸すると、誰が見ても印象に残る特異な根を持つ、見たこともない木に遭遇。これがこの島でもっとも有名な木、樹齢400年とも言われている「サキシマスオウノキ」である。西表島の主のような存在感と、とんでもない威風にただただ圧倒された。
ちなみにこのサキシマスオウノキのところには満潮時でなければたどり着けないので、行きたい人は注意が必要である。
牛車で由布島へ
西表島と由布島の間には、島と島との間なので無論海が存在するのだが、満潮時でも1メートルに満たないような浅瀬がずっと続いている。そのため、移動手段とされているのが……
牛車!!
竹富島同様、歩いたほうが早いんちゃう? というツッコミを四方八方から浴びせられることなんて全く厭わないマイペースさ。都会であくせく生きる我々を嘲笑っているかのようだ。
船頭のおじいがおもむろに三線を取り出す。耳に飛び込んでくるのは、さざ波と、三線の音だけ。途中牛が歩きながらボトボトとうんこしたことを差し引いても十分余りあるほど心豊かになる時間だった。
この抜けるような青い空と、のんびり進む牛車、絵になるなあ。
牛車による約15分の贅沢な旅路を経て、由布島に上陸。島の入り口には水牛たちの住処があり、その日仕事オフの水牛たちが各々休日を楽しんでる様子がうかがえる(わかるか!)。
この島の大切な観光資源となった水牛は、大五郎と花子という2頭からその歴史が始まったそう。人口23名、水牛43頭(平成22年時点)というから大五郎と花子はこの島における大功労牛である。
ブーゲンビレアや本島では見られないような熱帯雨林がうっそうと茂る小さな小さな島。ゆっくり歩いてもあっという間に一周できてしまう。
そんな調子で熱帯雨林を歩いていると……
カサカサカサッ・・・・え?
い、い、イリオモテヤマネコーーー!? 絶滅危惧種!?!?
おっきい声だしたら逃げてまうからあかん! という理性と、「まじかよーーー!!」という感情の狭間でおかしな動きになるわたし。以下心の声。
“てか……ここ由布島やん! イリオモテヤマネコは西表島に住んでるもんちゃうんか?”
“イリオモテノラネコ? ユブジマノラネコ?(ってなに?)しかも絶滅危惧種のくせに全然人怖がらへんやん!(絶滅危惧種あるある:人を恐れているという思い込み)”
“でも干潮時に西表島から歩いてやってきたという可能性もあるよな?? うん、この目つきはイリオモテヤマネコやろ!”
心の中で一通り議論を戦わせ、「イリオモテヤマネコ」に違いない!! と結論付けた。わたしイリオモテヤマネコに出会いましたヨーーーー!!
真偽のほどは読者の方々にお任せします。発言に対する責任は一切負いません。
さいごに
八重山諸島の旅の様子を2回にわたってお届けしましたがいかがでしょうか?
石垣島のグルメに舌鼓を打ち、竹富島の沖縄の原風景に酔いしれ、西表島でマングローブの不思議と大自然に圧倒され、由布島の水牛を見て人生の豊かさを悟る。駆け足の旅だったが、濃い、最高の日々でした。
この記事を見て、八重山諸島に行ってみたい! と思ってくださる方がいれば本望です。わたしは読み返してまた行きたくなりました!