ここから本文です

宿泊レポート

札幌のゲストハウス「waya」に泊まったら、掃除を手伝わされることになった話

こんにちは、カズヤです。好きなパーキングエリアは東北自動車道の羽生です。

最近ではいろいろなメディアで「ゲストハウス」という言葉を目にする機会が増えてきました。数年前に比べれば認知度はかなり上がったと思いますが、具体的にどんな宿なのかはまだまだ理解されていないように感じます。「安い代わりに汚いのでは」というイメージを持つ人は僕のまわりにもいます。

ゲストハウスは十宿十色と言えるくらい多様なので、そういう宿もあるかもしれません。しかし僕が泊まってきた何十ものゲストハウスのなかで、汚いと思ったところはほとんどありません。多くの宿は清潔で、トイレやシャワーなどの設備もしっかりしています。

札幌のゲストハウス「waya」もまた、きれいでお洒落で質の高いサービスを提供する宿のひとつです。さらに今回は、日々いかにして宿をきれいに保っているのか、wayaのお仕事を手伝うことにより身をもって体験してきたので、その様子をお伝えしたいと思います!

3人の若者が立ち上げたゲストハウス「waya」

ゲストハウスwaya

東京の大学で出会った3人の若者が卒業を機に起業し、2014年11月に札幌で開いたゲストハウス。

新千歳空港からバスで1時間ほど、電車なら菊水駅から歩いて約8分でwayaに到着します。飛行機で北海道に来たなら空港からのバスがおすすめです。

 

「ルネッサンスホテル前」というバス停で降りて少し歩くと、大通りから離れた静かな一角にwayaがありました。1階はバーになっており、チェックインはそこでします。

 

wayaを立ち上げた3人組のうちのふたり、河嶋さん(右)と柴田さん(左)が出迎えてくれました。さっそく宿を案内してもらいましょう!

 

まずはチェックインの受付にもなっているバースペース。薪ストーブが北海道らしくていい雰囲気です。

 

僕が泊まるドミトリーのある2階は、さまざまな色の木目を生かしたインテリアがお洒落。

 

手描きのアートでカラフルに彩られています。

 

ドミトリーには木の温もりが溢れんばかり! 照明もあたたかい感じで、なんだか気持ちが安らぎます。

 

そしてベッドが超でかい! ていうかベッドメイキングされてる! ゲストハウスでは自分でシーツを敷くのがふつうなので、これは嬉しいですね。素敵です。

 

リビングには畳のスペースとテーブルがあります。わいわいしたい人は1階のバーへ行くのか、リビングは静かでした。読書やインターネットをするならここがよさそうです。

 

キッチンにはゆったり座れるソファがあるので、ご飯を食べながらくつろげます。

 

シャワールームはシャンプー、リンス、ボディソープを完備。

 

トイレもピカピカで清潔!

きちんと掃除が行き届いているし、ベッドメイキングもされているし、あちこちから宿の心づかいが感じられます。

 

そうこうしているうちに、1階のバーに人が集まり始めました。

 

僕もビールをいただきましょう! お酒を頼むとスナックが付いてくるのですが、食べ終わるどんどんお皿に追加してくれます。

 

宿泊客やスタッフに近所の人まで混ざり、とてもにぎわっています。

バー、リビング、キッチンなど居場所がいくつも用意されているのがいいですね!
交流を楽しみたいとかゆっくり休みたいとか、気分に合わせて過ごす場所を選べるのはありがたいです。

近所の居酒屋で一杯

夜11時半にバーの営業が終わったあと、河嶋さんと柴田さんが近所の居酒屋に連れて行ってくれました。

やっぱバーがあるといいですね。お酒を飲んでお喋りするのは楽しいです。

ゲストハウスの醍醐味は交流ですしね。気軽にコミュニケーションができるようなアットホーム感は絶対に必要だと思っています。

2階にもリビングがあるし、設備が充実していますよね。

ありがとうございます。

掃除も行き届いてるし、ベッドメイキングまでしてるじゃないですか。なんていうか、おもてなしの心をすごく感じました。

ゲストがいかに快適に過ごせるか。いつもそればっか考えています。こうしたほうが絶対いいって思ったら、やりますよ。

すごいなあ。けど大変そうですね。

それはほんと大変です。掃除とか地味な作業ばっかだし。

やっぱそうなんですね。毎日掃除とかちょっと想像できないなあ。

じゃあやってみます?

なにをですか?

掃除とか。

それはいいです。

想像できないなら確かめてみたくないですか?

いや別に。想像にとどめておいたほうがいいこともあるじゃないですか。

未知への好奇心こそ人が人たる由縁ですよ。

なに言ってるんですか急に。それにほら、スカイフィッシュの正体がハエだとわかって、がっかりしませんでしたか?

!!!

いえ、僕はスッキリしました。

僕はがっかりしたので、今回も想像だけにしておきます。

(スカイフィッシュってハエだったのかよ……。)

いいんですか?

なにがですか?

これはひげむぅというサイトのクオリティに関わる問題なんですよ。実体験をもとにした記事のほうがリアリティがあっていいじゃないですか。ひげむぅのためを思って言ってるんです。

なんかそれっぽいこと言ってる気がするけど……。

明日は人出が足りなくて忙しいし。

えっ?

いまのは気にしないでください。

 

で、やります?

ちょっ、えっ、顔こわっ! すみません、やります!

ありがとうございます! ではよろしくお願いします!

(なにあの目つき、ヤ◯ザかよ……。)

 

翌日

ということで、宿のお手伝いをすることになりました。

仕事を教えてくれるのは、かつて温泉旅館で働いていたというwayaの女将、凛さん。今日はたくさんある作業のうちの、ほんの一部を手伝わせてもらうことにします。

 

「頑張るぞ!」

 

まずは布団たたきから。毛布をたたいてホコリを落とすだけの簡単なお仕事です。

 

「これは楽勝!」

 

続いては掃除機がけ。ドアの裏などもきっちり隅々まできれいにしましょう。

 

「ハハッ、余裕ですな!」

 

次はドミトリーのベッドメイキングです。シーツをぴしっときれいに張るのって、ちゃんとやろうとすると手こずりますね。枕だってカバーの掛けかたや置く向きまでちゃんと決まっているし、毛布の位置もきちんと統一させます。

 

「このベッドひとつならいいけど、何個もやるのはしんどいかも……。」

早くも大変さが身に染みてきました。その後ひとしきり作業を終えて凛さんにチェックしてもらったところ、ふつうにダメ出しをくらいました。

 

こんどはキッチンのお掃除。洗剤の代わりに重曹の粉末を使います。重曹はピカピカに洗えるうえに消臭効果もあり、環境にも身体にも優しく、それでいて値段も安いという奇跡のような代物なんだそうな。みなさん知ってました?

 

「まさに魔法の白い粉……、ハマっちまうぜ!」

 

お風呂掃除だってやっちゃいます。

 

床、浴槽、鏡、排水口、すべて徹底的にきれいにします。

 

このあと1階のリビングのあちこちを拭いたりして、お手伝いは終了!

凛さんにチェックしてもらう

凛さん、掃除終わりました!

どれどれ?

スッ……

 

……。

 

……。

 

「あの……どうでしたか……?」

 

「ちょっとこれ見て。」

 

 

 

 

 

 

「ありがとう♡」

 

 

 

 

 

……ッッ!!

 

 

 

 

 

「こちらこそありがとう!」

 

いや、正直きつかったです。毎日こんなに大変なことをしているんですね。

掃除は徹底的にしますよ。まだまだ見えてない部分もあるかもしれないけど、気付けるところはとことんきれいにします。

やれるかぎりのことをやると。

そうです。ベッドメイキングだって、やったほうがお客さんが快適なのはまちがいないじゃないですか。だからやるんです。

柴田さんも同じことを居酒屋で話してくれました。

みんな同じ想いでwayaをやっていますからね。

 

ということで、宿の裏側を垣間見る貴重な経験をさせてもらいました! wayaのみなさん、どうもありがとうございました!

さいごに

今回はほんのちょっとお手伝いしただけですが、スタッフのみなさんはこの他にもトイレ掃除やゴミ出しなど、たくさんの作業を毎日こなしています。「宿泊業なら当たり前」と言われたらそれまでですが、1泊3000円ほどの低価格でこのクオリティを維持していることには素直に感心します。

ゲストハウスにはホテルのような充実したアメニティはありませんが、「他者との交流」という他の宿泊業にはない魅力があります。それを提供する場所としても、wayaはしっかり機能していました。

この記事を通して、安かろう悪かろうではなくwayaのようにおもてなしの心あふれるゲストハウスもある、ということが少しでも伝われば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうとざいました!

 

 

 

 

 

 

 

あの人まじで手伝ってくれたな。

冗談だったのにな。

 

 

 

ゲストハウスwaya

北海道札幌市

ドミトリー:3000円~

 

“宿泊レポート”の最新記事