こんにちは。ゲストハウスとお酒が大好きなにゃんすです。
みなさんの中にもお酒を愛してやまない人がいると思いますが、今回の記事はそんなお酒好きのあなたに届けたい一心で書きました。
というのも、3月にかの有名な土佐の「おきゃく」に行ってきたんです! すべての酒飲みが憧れるあのお祭りですよ!
ん? 土佐の「おきゃく」とは何かって?
いやいや、お酒好きなら知っていて当然じゃないですか。
え? 知らない?
土佐の酒の神様「べろべろの神様」に見守られて、酒食を味わい酒文化に浸る、年に一度の大きなお祭りである「おきゃく」のことを知らない……?
まじで?
まあいいでしょう。知らなかった人にも、おきゃくがどれほど素敵なイベントなのかがこの記事を通して伝わればいいと思います。
なお宿泊には高知市の「とまり木ホステル」というゲストハウスを利用したので、その様子もお届けします。
それではさっそくいってみましょう!
まずは「とまり木ホステル」へチェックイン
高知駅から徒歩10分のところにある「とまり木ホステル」は、2018年2月にオープンしたばかりの、きれいでお洒落なゲストハウス。
1階が共有スペース、2階が寝室で、それぞれの階に洗面台とトイレとシャワールームがあります。
寝室は男女混合ドミトリーのみですが、ひとつひとつのベッドが大きく、カーテンで仕切ればプライバシーも保てるので、他の人との距離感はそこまで気になりません。
ベッド横には鍵付きの貴重品ボックスが付いています。
さらに折りたたみ式の小さな机まで付いていて、ちょっとした作業をするのに便利。いろいろと細やかな配慮が行き届いたゲストハウスですね!
これが土佐の「おきゃく」だ!
ゲストハウスのチェックインが終われば、いよいよ土佐の「おきゃく」を堪能するべく夜の高知へ繰り出しますよー!
まずは会場の様子をご覧ください。ずらりと並んだコタツを囲みながら七輪で干物なんかを焼いていて、とっても楽しそうですね!
ところでこれ、見ればわかると思いますが、路上なんです。商店街のど真ん中なんですよ。
土佐弁で宴会のことを「お客」というのですが、その宴会を街中でやっちゃおうというのが土佐の「おきゃく」というイベントなんです!
まだ寒い3月上旬になぜこんなことをするのか、ちょっと訳が分かりませんが、ひとつだけ言えるのはめちゃくちゃ楽しそうだということ。早く飲みたーい!
ということで、おでんをつまみに、氷の代わりに冷凍の土佐文旦を入れたハイボールで乾杯!
氷とちがってお酒が薄まらないという素敵な工夫から察するに、お酒をいかにして美味しく飲むか、高知県民は日々そんなことばかり考えているのではないでしょうか。
そして突如始まるよさこい。初めて見たけど、かっこいいし可愛いし綺麗だし、なにより楽しそう! まさかこんなところで見られるとは!
一方で、よさこいには目もくれずステージに上がって踊り狂う老若男女も。観光客とか地元の人とか関係なくみんなで楽しんでいる感じがいいし、むしろこっちのほうが盛り上がってた。
こういう意味わかんないけど面白いノリ、大好きです!
おきゃくのメイン会場である中央公園には「べろべろの神様」が祀られているので、商店街をあとにして参拝にやってきました。
べろべろの神様にはこんなご利益があるらしいので、私の「女子力増」が約束されたも同然! 明日の二日酔い対策もばっちりだ!
会場の外にも美味しいものがたくさん
神様のおかげで二日酔いの心配もなくなったことですし、まだまだ夜は終わらせません。おきゃくの会場以外でも美味しい酒肴を楽しめるところが高知市にはたくさんあるのですから!
ということで、ここからはおきゃくの延長戦に突入です!
ひろめ市場でウツボ料理
まず向かったのは「ひろめ市場」という、多数の飲食店がひしめく集合施設。連日大勢の人でにぎわう人気スポットで、高知市に来たらここは外せませんよ!
高知といえばカツオのたたきが有名ですが、今回は地元の人がオススメするウツボのたたきに挑戦! クニュクニュした不思議な食感と繊細なお味は、日本酒との相性も抜群でした。
続いてはウツボの唐揚げ。こちらもあっさりとした風味で、ハイボールの程よい引き立て役になります。海のギャングと呼ばれるウツボですが、意外にも繊細な味わいと柔らかな食感でした。
地味に感動したのは、閉館時刻の23時きっかりに警備員が客を蹴散らし、すべての電気が消され、みんな素直に撤収していたこと。酒は飲んでもスマートマナーな高知、すばらしい!
大行列の餃子屋、屋台安兵衛
次にやってきたのは「屋台安兵衛」という餃子のお店。人気店らしく長蛇の列ができていたのですが、並んでいるあいだ、前後の人たちとの会話がやたらと盛り上がります。
今日結婚式を挙げたばかりのカップル、地元の女の子たち、なんかよく分かんないけど握手を求めてきた酔っ払いなどたくさんの人と話しましたが、30分ほど並んでいるあいだに誰と誰が元々の知り合いなのか分からなくなっているくらい仲良くなっていました!
待ちに待った餃子はというと、パリッとジューシー! じゅわっと広がる旨味! ビールとの相性がたまらない! めっちゃ美味しい! 私の餃子人生でいちばんかも!
とまり木ホステルで四次会
最後はゲストハウスに戻り、道中で仕入れた酎ハイやスタッフ秘蔵の日本酒を飲みながら、スタッフさんやゲストさんとおしゃべり。
北海道で買ったトドの缶詰を差し入れると、トド肉なんて初めて食べたと盛り上がってくれました。
他のゲストさんからも差し入れをいただいたり、スタッフさんが手づくりのパキスタンカレーを出してくれたりで、お酒もおしゃべりも止まらない!
そんな楽しい夜の締めくくりは、高知県内で絶大な支持を誇る、逆に言うと県外の人にはほとんど知られていない乳酸菌飲料・リープル。高知では二日酔いに効くという都市伝説があるそうです。
そのおかげか、はたまたベロベロの神様のご利益か、朝4時まで飲んでいたにも関わらず二日酔いにはなりませんでした。
おきゃくはお昼もやってます
昨日は夜からの参加でしたが、おきゃく自体は早い時間からやっています。
さっそく翌日会場に来てみると、昼から大宴会が始まっています!
すかさず私も「ぶしゅかん」という柑橘類を使った酎ハイで乾杯!
しかし、これだけ街に酔っぱらいが溢れておりながら、羽目を外したヤンチャな人たちとか、おっちゃん同士の喧嘩とか、警官とのいさかいとか、行き倒れのマーライオンとかがいないのが最高。
観光客を呼び込もうと気張りすぎている感じもなくて、みんな本当に宅飲みみたいなノリでひたすらユルく楽しんでいる。こんなお祭りは、ちょっと他ではあまり見ないかもしれません。
お祭りだからといってはしゃぎたいとか騒ぎたいとかではなく、みんなシンプルにお酒が好きなんだろうな。
さいごに
お酒が強いとか弱いとか関係なく、ただひたすら好きなものを飲み、美味しいものを食べ、たとえ知らない人とでも盛り上がる。土佐の「おきゃく」は酒飲みのためのワンダーランドでした。
とまり木ホステルならおきゃくの会場へのアクセスも良く、ゲストハウスならではのゆるい交流をつないでくれる素敵な空間でもあります。
みなさんも来春はとまり木ホステルに泊まって、土佐の「おきゃく」を思いっきり楽しんでみてはいかがでしょうか?