こんにちは、hiiです。
旅に出たり写真を撮ったりしているので誤解されがちですが、実はインドア大好きです。外に出る時は用事を一気に済ませ、引きこもる時は1日中外に出ません。「暇を満喫するのに忙しい」ってよく言っています(笑)。
さて、宮崎旅でお世話になったのは、日南線子供の国駅から徒歩5分の場所にある「古民家シェアハウス 風樹」。地図アプリで調べてもたどり着けなかった道を抜けると、そこに突如現れた趣のある古民家。古民家シェアハウス 風樹は、まさに隠れ家と言えるゲストハウスでした(訳:夜遅い時間に到着し、風樹の目と鼻の先で迷子になって迎えに来てもらいましたすみません)。
ちなみに台風接近のため、私以外の予約がキャンセルになってしまったそう……! 残念ながらゲスト同士の交流はお伝えできませんが、こんな機会もなかなかないぞと自由に歩き回って写真取り放題だー!
まずは館内をご紹介
親戚の家に泊まりに来たような懐かしい雰囲気。ゆったり広々なドミトリーは、空間に布団を敷いて寝るスタイル。
1階にある個室。
1階にある個室その2。こちらはベッドです。部屋によってイメージが全く違うのが楽しい♪
照明一つとっても形や位置などが絶妙で、そのレトロ感に心くすぐられます。
2階の個室。
キッチンも広々。
浴室も広い! 湯船に浸かって疲れを癒せます。
そうそう、実は浴室で思わぬ珍客に遭遇したので、オーナーに伺ってみました。
h「あの、お風呂場でかにかわれてます?」
オ「蚊ですか?あぁ、たまに食われますね」
h「違います。蚊に食われるじゃなくて、カニ飼われてます??」
オ「カニ!?」
そう、浴室にカニさんがいたのです。「なるほどこれが青島スタイルか……」と思いましたが、今まで浴室にカニが乱入していたことはないとのことでご安心ください。しかしどうやって入ってきたのだろう……(痛恨の写真取り忘れ・苦笑)。
水回りも清潔!
心地よさの中に、凛とした空気が流れているラウンジ。それでは、こちらのラウンジでオーナーにお話を伺ってみましょう。
ホッと落ち着ける癒しの空間「風樹」
Toshiさん
「古民家シェアハウス 風樹」のオーナー。外資系IT企業経験を経て、まずは隣駅にある「青島ゲストハウス 風樹」をオープン。宮崎で生まれ育った、生粋の宮崎っ子。趣味はサーフィン、DJもこなすというマルチなお方。
それではまず、風樹をオープンしようと思ったきっかけを教えてください。
自らが旅が好きで、それを形にできないかと考えた時、ゲストハウスをやろうと思いました。「青島ゲストハウス 風樹」をオープンしたのち、こちらの「古民家シェアハウス 風樹」をやることになったのですが、実はここ、昔祖母が住んでいた家でして。小さい頃からよく遊びに来ていました。しばらく人に貸していた時期がありましたが、今はこうしてゲストハウスとして皆さんをお迎えしています。こうした活用法は、祖母も喜んでくれるかなと思って。
思い出が詰まったおばあさまの家で……ステキですね。「風樹」という名前の由来は何ですか?
風樹とは、樹木が風に吹かれて揺れる様子を表す言葉なのですが、 これは父が付けたがっていた屋号なんですよ。 父は昔から民宿をやりたいと思っていて、 民宿をやったら「風樹」と付けたいという思いがあったようです。 僕がゲストハウスをやっているということは、 代わりに父の夢を叶えたということでもあるんです。
なんてドラマチック……! おばあさまだけではなく、お父さまの想いも詰まっているのですね。 こだわっている部分はありますか?
そうですね、建物自体は築130年くらいなのですが、 古民家ベースで木のぬくもりを活かしつつ、 バリの家具・調度品をセレクトしました。
和とエスニックの絶妙な調和、非常に落ち着きます。客層はどんな感じですか?
やはり宮崎はサーフィンが有名ですし、サーファーの方が多いですね。 近くにある木崎浜は、質のいい波に乗れるスポットとして人気が高いです。全日本や世界大会などが開催されたりもするんですよ。あとは休息のためのロングステイの方や団体さん、 女性の一人旅も増えていますね。 リピーターが多いのも特徴です。 庭先でバーべキューもできるので、家族連れにもおすすめです! 材料さえ持ち込んでもらえば、 道具や炭はレンタル無料で好きに使っていただいて結構です。 バーベキューって、知らない人同士でもスムーズに打ち解けられていいですよね。
たしかに。開放感も手伝って、交流が俄然深まりますよね!
レンタルといえば、サーフボードも貸し出ししています。サーフショップの初心者スクールを利用すれば、はじめての方でも楽しめますよ。
ゲスト同士の交流等、雰囲気としてはいかがですか?
その時々で雰囲気が全然違います。 僕自身もお客さんのニーズに合わせての距離感を心掛けていて、 つかず離れずというか、比較的放置プレー気味で自由な感じですね(笑)。たまにゲストさんがご飯を作ってくれたりして、まるで家族のような付き合いになることもありますし、時には 一緒に出掛けたりすることも。不定期でイベントを開催し交流を深めたりもします。過去にはヨガやライブイベントなどを行いました。
自由でありながらも、時として濃密な時間を過ごせるのですね。 最後に、青島の魅力を教えてください。
スローライフを実現できる場所といいますか、 生活の延長上っていうイメージなんですよね。 例えば、観光でテーマパークや温泉街などを訪れる際には非日常空間を楽しみますが、そこに住もうとは思わないでしょう? 青島はゆっくりと時間が流れていて、 ありのままの自分でいられる場所です。 訪れた方がそのまま移住することも多いですし、 僕はこの地に未来を感じますね。今はリフレッシュに来る方の旅のお手伝いができて、 本当に幸せです。皆さんからエネルギーをもらっている分、僕もお返しができたらなと思っています。きっと皆さん日常生活でいろいろあると思うのですが、 青島スタイルで「ゆっくり ゆっくり」ですね。
会話の中で、Toshiさんが何度か口にしていた「ゆっくり ゆっくり」。 どこか気を張っていたと気づかされた私は、 この言葉で心がほぐれました。「今の生活は楽しいと自信を持ってます」と話すToshiさんの、 キラキラと輝く目が印象的でした。
青島ゲストハウス風樹にも伺ってみました♪
先ほど「 ゲストさんと一緒に出掛けたりすることも」と書きましたが、実は私もそのうちの1人。スペシャルな場所に連れて行ってくださいました! その後青島観光というスケジュールだったため、系列の「青島ゲストハウス 風樹」も見学させていただくことに。
こちらは古民家と比べて、一人旅の方がショートステイでライトに泊まっていくことが多いのだそう。 青島もすぐそばという好立地のため、観光にも便利&サーファーの方にもおすすめです! Toshiさん、見学させていただきありがとうございました!
まとめ
風樹で過ごして感じたことは、Toshiさんもおっしゃっていたとおり“自分自身が自然体でいられる場所”だな、ということ。読書や昼寝をしてのんびり過ごしたり、ふら~っと青島散策に出かけたり。いつも予定を詰めて忙しい旅をしている私ですが、旅先でほとんど何もしないというある意味贅沢な過ごし方をしたくなりました。肩の力を抜いて、ゆる~く過ごせる。ここにはそんな空気が流れています。みなさんも「ゆっくり ゆっくり」を満喫しに、ぜひ風樹を訪れてみてください♪