こんにちは、カズヤです。「ひげむぅ」が僕のあだ名だと勘違いされることがあるのですが、どう見てもサイト名です。本当にありがとうございました。
今回の舞台は愛媛県松山市。日本三古湯のひとつに数えられる道後温泉を目当てにやってきました。歴史ある温泉街だけに立派な旅館やホテルもたくさんあるのですが、実はゲストハウスも多いんです。
その中から今回は、ゲストハウスの良さと昔ながらの旅館の雰囲気を兼ね備えた「ゲストハウス型旅館」を標榜する「どうごや」さんに泊まってきました。
はたしてどのような宿なのでしょうか?
高知を出発し、どうごやへ
前回僕の臀部をこてんぱんに傷めつけてくれた四万十川に別れを告げ、高知駅から伊予鉄道バスで松屋市駅までやってきました。
松山がどんな土地なのかまったく想像がついていなかったのですが、駅前には高島屋もあり、ふつうに都会でした。
目指す道後温泉へ行くため、ここからさらに路面電車に乗ります。
レトロな車両に15分ほど揺られれば、道後温泉駅に到着。
駅前の商店街を抜けて細い路地を通るのが最短ルートで、駅からは徒歩6分くらいでしょうか。
旅館のような、風情のある門に到着しました!
ちなみにどうごやへ続く路地の入り口が「えっ、ここ?」と思うくらいわかりづらく、路地の前の通りを二往復くらいさまよってから「えっ、ここ?」と思いながら奥に進み、どうごやを発見しました。
番頭の清水さんです。今日はよろしくお願いします!
ゲストハウス型旅館の全貌に迫る
さっそくですが、ゲストハウス型旅館とは一体どのような宿なのか、館内を見てみましょう。
玄関から見渡す廊下。
中庭があり、喫煙スペースにもなっています。
広々とした居間は、共有スペース。
居間の奥にある障子の向こうには、もうひとつの綺麗な庭を眺める特等席がありました。
居間とは別に、キッチン付きの共有スペースもあります。
泊まった部屋は「朝美の間」という16畳の広ーい和室。普段は団体用として使っているのですが、今回は特別にひとりで使わせていただきました。朝美の間のような個室の他に、ドミトリーの和室も用意されています。
この時点でお分かりになると思いますが、どうごやは施設としては完全に旅館です。それも安っぽいところなんてひとつもない、ふつうにいい旅館です。それがドミトリーなら1泊3200円というから驚き!
しかも……、
温泉付きッッッ!!
シャワーが基本のゲストハウスを思うと、なんたる贅沢でしょう。高知で痛めたお尻も全快です。ゲストハウス型旅館、恐るべし・・・!
清水さんは、外国人にも日本人にも、純和風のどうごやに泊まることで昔ながらの日本の文化を感じてもらいたいと話していました。
道後の街を探検
それでは、どうごやの周辺を散策してみましょう。
所々に昔ながらの日本建築が残る街並み。
温泉街らしく、あちこちに足湯があります。
近隣の人や観光客の憩いの場、道後公園。きれいな庭を散歩できます。
商店街ではぬれおかきをいただきました。焼き鳥だと思って近寄っていったのですが、ぬれおかきだと気付いたときにはお店のお姉さんとばっちり目が合ってしまっていて、買わざるを得ませんでした。美味しかったです。
道後温泉は地ビールづくりも盛んなようで、コンビニを含めあちこちで道後ビールが売られています。どこかでゆっくり飲みたいなあなんて思っていると、道後麦酒館という居酒屋さんを発見!ここなら道後ビールを楽しめそうです。
さっそくビールを注文し、
ブリかまや〆さばをいただきます。
ビールはもちろん料理も美味しく、近所にあったら通いたくなるようないいお店でした。
街には浴衣を着たまま歩いている人がたくさんいます。それを見ているだけで温泉街に来たんだなあという気持ちが湧いてきて、なんだか気分が盛り上がりますね。
明日の朝に行く予定の道後温泉本館。とても迫力のある、立派な建物です。
本館の上には赤い光を放つ振鷺閣(しんろかく)が。レトロな街灯もいいかんじです。
その後は、同じくどうごやに泊まっていたトーリック(オーストラリア人だったかな?)と一緒に、繁華街のスペインバルや街角のバーに行き、遅くまで飲んでいました。
出発の朝
翌朝は、どうごやが無料で出している朝食からスタート。
ご飯・味噌汁・梅干し・味付け海苔など、ザ・日本の朝ごはんという内容で、これが無料とは嬉しいですね!「タダより高いものはない」なんていう言葉もありますが、難しい話がよくわからない僕としては「タダ最高!」としか言えないですね。最高です。
惣菜などの持ち込みが自由なので、物足りないという人は近くでもう一品くらい買っておくといいかもしれませんね。
出発のときは、清水さんがニコニコお見送りしてくれました。どうもありがとうございました!
締めくくりは道後温泉本館で
それでは最後に、ここへ来た目的でもある道後温泉本館に向かいましょう。
どうごやから歩くこと3分ほどで到着。何度見ても立派な建物ですね!浴衣姿の観光客もたくさんいます。
ここで道後温泉本館の説明を少しだけ。この道後温泉本館は3階建になっており、中には神の湯(かみのゆ)と霊の湯(たまのゆ)の2つの浴場、2階の休息室、3階の個室休息室といった設備があります。入浴コースは4つの料金体系があり、温泉だけ入れる410円のコースから個室で休める贅沢な1550円のコースまで様々。僕は神の湯と2階の休息室が利用できる840円のコースにしました。
脱衣所は昔なつかしい銭湯のような雰囲気。浴場の写真はさすがにないのですが、決して大きくはないながらも趣きのあるお風呂でした。
温泉から出たら2階の休息室で休憩できます。この雰囲気、なんとなく千と千尋っぽくないですか?
お客さんひとりひとりに浴衣とお茶とお菓子を用意してくれます。
温泉のあとにのんびり浴衣でくつろぐ。いや〜気持ちいいですね!リリンの生み出した文化の極みです。
さて、旅の疲れも吹き飛んだところで松山観光はおしまい!昔ながらの趣ある宿に泊まり、温泉で疲れを癒やし、日本文化の魅力をしみじみ感じた2日間でした。