こんにちは、カズヤです。
気が付けば2015年もそろそろ終わりですね! 先日発表された今年の漢字は「安」でしたが、みなさんの一年を表す一文字は何でしょうか? 僕は28年連続で「楽」です。ただの能天気です。
さて年末といえば、ゲストハウス業界の恒例行事であるJBL Guesthouse Awardが今年も発表されました! なにそれ?おいしいの?という人のために説明すると、バックパッカーのための総合情報サイト「Japan Backpackers Link」が発表する、国内外の旅人から支持を得たゲストハウスを表彰するアワードのことです。
年々増え続けるゲストハウスの数に合わせてノミネート数も増加し、今年はなんと627軒がエントリー! その中から大賞・準大賞・優秀賞の他にいくつかの特別賞が選出されるのですが、今年はなんと「ひげむぅ賞」を設けていただき、僭越ながら3軒のゲストハウス選ばせていただきました。
今回は、ひげむぅ賞に選んだ3つのゲストハウスと、その選考理由についてお話しさせていただきます。
選考基準は、交流を大切にしているかどうか
まず選考の対象ですが、これは当然「僕が泊まったことのあるゲストハウス」となります。この時点で50軒ほどに絞られてしまうのですが、どうかご容赦ください。
選考のポイントはずばり、ゲスト同士の交流を大切にしているかどうか。ゲストハウスのいちばんの魅力はゲスト同士の触れ合いが生まれるところにあると思っているので、交流を楽しめる雰囲気があることを重視しました。
もちろん多くのゲストハウスがそういったコミュニケーションを大切にしているわけですが、その中でも特に強い想いを持っていたり、サービスや設備にもそれが表れていると感じたゲストハウスを選出しています。
それでは、僕が選んだ3つのゲストハウスを紹介していきましょう!
Hostel North + Key Kyoto
ひとつめのゲストハウスは、JBL Guesthouse Awardでも見事に大賞を獲得した、京都の「HOSTEL North + Key Kyoto」! オープンしてから1年半と比較的新しいゲストハウスでありながら、堂々の受賞となりました。
このゲストハウスを営むのは、オーナーの岩本さん夫婦。
お洒落で可愛らしいインテリアデザインは、奥様が中心になって進めたのだとか。そのせいもあり、女性のゲストも多いそうです。
「ひとりで来ても寂しくない、あったかい宿にしたい」と話すオーナーの岩本さんは、ゲストの様子をよく見て、話しかけたりそっとしておいたり、適度な距離感を保ちます。
ゲストハウス初心者にもしっかり気を配り、場にうまく馴染めるようゲスト同士を紹介したり、「話しかけられて不快に思う人はいませんよ」と言って背中を押してあげたり、慣れていない人でも交流を楽しめるようにしてくれます。
リビングとは別に図書室が設けられているのもポイント。うまく空気に溶け込めなかったり、疲れているからゆっくりしたい、という人のための居場所として機能します。こういった設備面にも岩本さんの想いが表れています。
「Hostel North + Key Kyoto」は、ゲストハウス初心者にこそおすすめしたい、あったかい宿でした。
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ゲストハウス初心者におすすめ!京都の「North + Key」は旅人を温かく迎え入れます
鎌倉ゲストハウス
ふたつめのゲストハウスは、JBL Guesthouse Awardで優秀賞に選ばれた「鎌倉ゲストハウス」。今年で開業6年目になる、鎌倉で最初にオープンしたゲストハウスです。料亭を改装した建物には和の情緒が溢れます。
ドミトリーはベッドではなくふかふかの布団。やっぱり和風のゲストハウスでは布団で寝たいものですね!
「鎌倉ゲストハウス」の魅力はなんといっても居間にある囲炉裏! おのずと周りに人が集まるので、自然に会話が生まれます。冬場には実際に火を入れるので、いっそう風情が感じられることでしょう。囲炉裏を使って料理をすることもあるらしく、とても楽しそうですね。
僕が泊まった日の様子はこんな感じで、
最終的にこうなりました!
ほぼ全員が初対面でもこんなに仲良くなれるのが「鎌倉ゲストハウス」。スタッフもみんな気さくで、ゲストと一緒になって盛り上がってくれるので楽しいです。
初夏には向かいにある小川でホタルが見られます。鎌倉駅前の喧騒から離れた静かな立地も、宿で過ごす時間を増やすことに一役買っているのかもしれませんね。
東京からだと日帰りになりがちな鎌倉ですが、一泊してゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。
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囲炉裏を囲んで盛り上がる!「鎌倉ゲストハウス」に泊まればみんなが自然と仲良しに
ゲストハウス碌 roku
最後に選んだゲストハウスは、JBL Guesthouse Awardで準大賞に輝いた「ゲストハウス碌 roku」。2014年6月にオープンしてから、あっという間に大人気ゲストハウスになりました。
館内にはどこかレトロでお洒落な雰囲気が漂います。
「広島人と世界の人が繋がる場所をつくって、国際交流を楽しんでほしい」と語る、オーナーのマコさん(写真左)。
その狙い通り、併設のバーは世界中から来たゲストと近隣の人々でにぎわいます。この「地元の人と交流できる」というポイントが、ゲストハウスにありそうで実はなかなかないもの。おすすめスポットなどを聞いてみれば、地元の人だけが知っているディープな情報が手に入るかもしれませんね!
常にニコニコ笑顔をふりまくマコさんをはじめ、スタッフみんなが明るいのも「ゲストハウス碌 roku」の魅力。とにかく雰囲気がよく、その場にいるだけでなんだか楽しく、幸せな気持ちにさせてくれます。
バーの半分はオープンテラスなので、あたたかい季節にはいっそう気持ちよく過ごせます。
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いるだけで幸せ!広島のゲストハウス「碌」は、あらゆる人々が仲良しになれる空間でした
さいごに
以上、3つのゲストハウスをひげむぅ賞として選ばせていただきました。冒頭でも述べましたが、あくまでも選考基準は「ゲスト同士の交流を大切にしているかどうか」です。なぜならば僕がそういうゲストハウスが好きだから。
もちろん交流だけがゲストハウスの魅力ではないので、静かにまったりできる雰囲気を重視する宿もあります。かつて西日本のゲストハウス巡りの旅に出たときも、いい意味でダラっと過ごせる「ゆるい系」のゲストハウスには癒されました。
どんなゲストハウスが好きかは人それぞれなので、「どこに泊まればいいかわからない!」という人はJBL Guesthouse Awardの受賞ゲストハウスを参考にしてみてください。きっとあなたにぴったりの素敵なゲストハウスが見つかりますよ! ひげむぅのゲストハウス検索ページも活用してくださいね。
来年のひげむぅ賞(あれば)は僕の独断ではなく、ひげむぅメンバーのみんなで話し合って決めてみたいです。