こんにちは。つい最近まで神田川はさだまさしの曲だと思っていたカズヤです。
いきなりですが、こちらの写真をご覧ください。
とても楽しそうな様子ですが、大学のサークルか何かでしょうか?
答えはノーです。なんとこの人たち、数時間前に出会ったばかりの初対面同士なのです!驚きましたか?予想通りでしたか?まあ後者でしょう。タイトルからしてバレバレです。
はい、というわけで今回の舞台は、神奈川県鎌倉市にある、その名もずばり「鎌倉ゲストハウス」。とにかく和気藹々としていて、フレンドリーな空気の溢れるゲストハウスなのです。さっそく紹介していきましょう!
元料亭の建物を使った鎌倉ゲストハウス
鎌倉ゲストハウスは、駅前の繁華街から離れた静かな住宅街にあるゲストハウス。鎌倉駅からはバスで15分くらいの場所にあります。
宮大工によって造られた建物は、元々は料亭として使われていたそうです。
なるほど、さっそく和の風情がむんむんと立ち込めてきましたね!
居間には囲炉裏があります。10月〜3月のあいだは実際に火を焚き、魚を焼いたり鍋をしたりするのだとか。寒い時期にも来てみたい!
居間の隅には各種充電器が備えてありました。板に開けた小さな穴でコードを整頓する細やかさに、日本らしさを感じます。
こちらは男性ドミトリー。純和風のゲストハウスならやっぱり布団で寝たいですね!
キッチンも広くて使いやすそうです。
レトロなタイル貼りの壁に、床は大理石のお風呂。
トイレもばっちり清潔。
うん、設備は100点満点といっても過言ではないくらい素晴らしいです!
建物の地下には小さなバー(鎌倉ゲストハウスの経営ではない)もありますが、この日はライブイベントのため通常営業はしていなかったので行きませんでした。
お客さん同士の距離が自然と縮まる空間
日が暮れ始めた頃、鎌倉観光から帰ってきたお客さんたちが居間に集まってきました。
ちゃぶ台では、男なのに男に痴漢されたことのある男たち(カズヤ含む)が、そのときの恐怖を分かち合っています。あれはほんと怖かった。
囲炉裏といいちゃぶ台といい、周りに人が集まる物があるからこそ、お客さん同士の距離感が自然と縮まるのかもしれませんね。
その後も続々とゲストが居間に集まってきます!
本日唯一の外国人ゲスト、タイラー。日本語はほぼ喋れないのですが、日本語で話しかけてみると、とりあえずいい声で「イエス!」と返事をしてくれます。
東京から鎌倉まで歩いてやってきたというミズキさん。変顔になるおもちゃを鼻からぶら下げていますが、めちゃくちゃ似合っています。
自然な感じを撮らせてと言っているのにずっとカメラ目線でぜんぜん協力してくれないツボちゃん。
予約なしでも泊まれるだろうとタカをくくって来てみたら、当然のように満室で途方に暮れていたドゥーくん。奇跡的に当日キャンセルが出たため、運良く泊まれることになりました。鎌倉ゲストハウスは人気の宿なので、事前の予約は必須ですよ!
東京、埼玉、岐阜、福岡、カナダなど、全国各地から集まったゲストたち。中にはゲストハウスに泊まるのが初めてだという人も。
たまたま出会った世代も性別も国籍もバラバラな人たちがこんなふうに交流を深めるのは、やはり素敵なことです。
宿の向かいにある小川ではホタルも見れました。
その後もにぎやかな時間が続きましたが、消灯時間が迫ってきたので、寝る前にみんなで集合写真。ほとんどが初対面だったとは思えないほど盛り上がった、とても楽しい夜でした!
マネージャーのぶちさん
翌朝、マネージャーのぶちさんに鎌倉ゲストハウスについてのお話を聞かせてもらうことに。
ぶちさん
鎌倉ゲストハウスのマネージャー。バンクーバー留学経験があり、そのとき働いていた寿司屋が、同じ時期にバンクーバーに留学していたカズヤがよく行っていたお店だと判明。昔ぶちさんの巻いたお寿司を食べていたのかも。
鎌倉ゲストハウスはオープンしてどれくらいですか?
7月で5周年を迎えます。鎌倉では最初のゲストハウスなんですよ。
建物が素敵ですね、囲炉裏もあって。
ありがとうございます。元々この建物は秋田料理の料亭だったんですけど、改装とかもあまりせずにほとんどそのまま使っているんです。いつだったか秋田からのお客さんが来たときには、きりたんぽづくりを教わって、みんなで囲炉裏で焼いて食べました。魚を焼いたりもしますし、寒い時期は毎日囲炉裏で火を焚いていますね。
古い建物なんですか?
築47年です。居間にある時計には小さく「新築祝い」って書いてあるので、その時計も47年間動いているんじゃないですかね。鐘もちゃんと動いているので、夜中の12時に12回鳴るのがめっちゃうるさいです。
はい、めっちゃうるさかったです。
ですよね。
この宿のここが好き!っていうのがあれば聞きたいです。
縁側がいいですね!日当たりが良くて、とても気持ちのいい場所です。お昼過ぎとかだとあんまりお客さんがいないので、ここでのんびりすることもありますよ。天気の良い日にここでまったりビール飲んでるお客さんもいます。
宿の雰囲気はいつもどんな感じですか?
昨夜はかなりにぎやかなほうでしたね!雰囲気は日によって全然ちがいますよ。静かな日も結構ありますし。外国人の割合にしても、昨日はほぼ日本人でしたが、今日は逆に日本人ゲストがひとりしかいません。
鎌倉ゲストハウスにいると、なんだかここで暮らしているような気分になります。
そうですね。建物もふつうに家って感じですし、まわりも住宅街だから、鎌倉駅前とはやっぱり雰囲気がちがいますね。お客さんにものんびり過ごしてもらえたら嬉しいです。
ぶちさん、色々と話していただいてありがとうございました!
ゆるゆると鎌倉を散策
チェックアウトした後はツボちゃんとタイラーと3人で鎌倉散策をすることに。
鳥居の目の前を走り抜ける電車なんていう、鎌倉ならではの風景を楽しみます。
海外と違ってあちこちに自販機のある日本。その便利さに感動し、「アリガトウゴザイマス。」と感謝の気持ちを伝えるタイラー。
紫陽花で有名な長谷寺にやってきました。梅雨入り前だったので満開になるのはこれからですが、それでもたくさんの紫陽花が咲いていました。遠くには海辺の街並みも一望できる、鎌倉随一の名所です。
どこかで買ってきた凧を飛ばそうと奮闘するタイラーですが、見事に飛びませんでした。というか糸が30cm程の長さしかなかったので、そもそも飛ばすものではなく飾りか何かだったのだと思います。
こんな調子でしばらく鎌倉を楽しんだあと、互いに別れを告げて各々次の目的地に向かって出発しました。
これにて今回の鎌倉観光が終了!載せてはいませんが、竹林で有名な報国寺で抹茶を堪能したり、駅前の小町通で食べ歩きを満喫したり、もちろん大仏も見て、盛りだくさんの2日間でした。
東京からだと余裕で日帰りできてしまう鎌倉ですが、思い切って1泊してみるのもおすすめですよ!
まとめ
今回泊まった鎌倉ゲストハウスは、とにかく建物が立派で、風情もあって、素敵です。古民家を改装したゲストハウスは数あれど、囲炉裏付きともなるとなかなかあるものではないでしょう。囲炉裏を囲んで自然に生まれるコミュニケーションも魅力のひとつだと感じました。
ところで、この日一緒だったお客さんの中にはゲストハウスに泊まるのが初めてだという人が結構いました。
鎌倉ゲストハウスにかぎった話ではないのですが、ゲストハウスで他のお客さんと話していると、ゲストハウスに泊まるのが初めてだという人がかなりの確率で1人はいます。一部の旅慣れた人たちが使うものなんていうイメージがあるかもしれないゲストハウスですが、今やふつうの人たちにもどんどん広まりつつあるのかもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!