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宿泊レポート

初めてなのに懐かしい!沖縄の原風景が広がる竹富島でゲストハウスに泊まってみた

こんにちは、カズヤです。まずは石垣島の海でセルフタイマーに間に合わなかったときの自撮りをどうぞ。

そしてクイズです。次にお見せする写真はどこで撮ったものでしょうか?

 

ヒントは、石垣島から船で15分の島です。

 

わかりましたか?

 

正解は……、

 

沖縄県の竹富島です!

 

 

竹富島とは沖縄本島から400キロメートル南西にある八重山列島のひとつで、白砂の道、赤瓦の家、サンゴの石垣に象徴される沖縄の原風景が広がる小さな離島です。

知名度では石垣島に劣るものの、あの星野リゾートの最高級ブランドホテル「星のや」があるくらいに、じつは魅力あふれる島なんですよ!

一介の庶民である僕は「星のや」なんて泊まれませんが、竹富島にもゲストハウスがあることがわかったので、はるばる海の彼方へ旅立ったのでした。

ということで今回は「竹富島ゲストハウス&ジュテーム」と、どこを切り取っても絵になりすぎる竹富島の様子をお届けします!

竹富島で唯一のゲストハウス「ジュテーム」へ

八重山列島の中心地である石垣島からフェリーでわずか15分の竹富島。

港から続いていたアスファルトの舗装はほどなくして白い砂に変わり、ザ・竹富島な風景が見えてきます。

この時点で駆け出しそうなほど胸が高鳴っていますが、まずはゲストハウスにチェックインして荷物を置きましょう。

 

港から15分ほど歩いたところで「竹富島ゲストハウス&ジュテーム」に到着しました。庭にはパラソルとテーブルが並び、その奥に平屋が建っています。

 


カラフルな看板とゆるキャラ感のあるシーサー

「ゲストハウス&ジュテーム」ということはジュテームという名前のゲストハウスではく、ゲストハウスでありジュテームでもあるということなのでしょうか?

だとするとジュテームってなんだ? スピッツの名曲か?

ちょっとよくわかりませんが、便宜上このゲストハウスを「ジュテーム」と呼ぶことにします。

 

館内は壁の塗り方や模様の付け方にこだわりを感じるお洒落な空間でした。

 

ふたつあるシャワールームもお洒落だし綺麗だし広い! 館内はガンガンに冷房が効いており、暑い日にありがちなシャワー後に汗が吹き出てくるあの現象も起こりません。

 

トイレは館内ではなく庭の片隅に設けられているので、やや移動が面倒です。

 

今回泊まる2名用ドミトリーはかなり狭く、上段ベッドだと荷物を広げるスペースもないので窮屈かも。まあ1泊3200円という安さですから文句は言えませんね!

 

なおジュテームにはリビングルームがなく、飲食は庭のテーブルですることになります。雨の日だと居場所がなくなっちゃいますが、どうしてるんだろう。

町も海も人も、すべてが美しい竹富島

さあ、チェックインを済ませたらいよいよ島めぐりに繰り出します!

ジュテームでは翌日の10時まで1000円で自転車が借りられるので、ぜひ利用しましょう。小さな島ですが炎天下での徒歩移動は大変ですからね。

牧歌的な町並みを散策

竹富島といえばやっぱり沖縄の原風景を残す町並みが素敵です。初めて来る場所なのにどこか懐かしさを覚えるのは、前世レベルの記憶が遺伝子に刻まれているからでしょうか。

 

ちなみにどの角を曲がっても同じような風景が続いているので、めっちゃ道に迷います。勘だけで歩いているといつのまにか元の場所に戻っていたりします。

 

目印になるような高い建物がないのも迷いやすい理由のひとつかも。その代わりに視界がとても開けていて、青空がどこまでも広がっています!

 

おもしろかったのは、家ごとにシーサーの個性が表れていること。たとえばこの2体はいかにも魔物を追い払ってくれそうな迫力がありますが、

 

この子はちょっと不安。もはやただの犬じゃないこれ?

 

そんな町並みにいっそうの風情をもたらしているのがこの水牛車です。

牛使いのおっちゃんが弾く三線をBGMに、徒歩より遅いペースでのっそのっそ歩き、ふいに歩みを止めたと思いきや極太のウンコをぶちまけるという、じつにゆるい空気を醸し出しています。

美しすぎるビーチへ


ジュテームから歩いて15分

続いては集落を通り抜け、コンドイ浜というビーチにやってきました。燦々と照りつける太陽の下、白い砂浜がまぶしく輝きます!

 

もちろん海だって美しすぎるよね!

よく青い海って言うけれど、本当にきれいな海は青じゃなくてエメラルドグリーンなんですね! これを見てしまったら湘南の黒い海には二度と入れないな……。

島に点在する聖域をめぐる

竹富島にはあちこちに御嶽(うたき)という、琉球地方の信仰における聖域のようなものが点在しています。

道端に建てられた鳥居が御嶽の入口で、

 

鳥居の先には小さな社があり、

 

さらに奥には木々が開けた空間があります。

 


水の入った瓶が供えられていました

きっとこの空間が神に祈りを捧げる場所なのでしょう。とても静かで神聖な空気が漂っていました。

島の人と話してみる

集落からだいぶ離れた道をぶらついていると、茂みの中でなにやら作業中のお婆さんを見つけました。


すぐ近くに住んでいるそうです

気になったので話かけてみたら、草刈りをしているとのこと。なんでも、茂みの奥にある立派なガジュマルが道路から見えるよう定期的に手入れをしているのだそうな。

 

これがそのガジュマルです。この木陰で休んだり雨宿りしたりする人がよくいるらしく、旅人の憩いの場になっているみたい。

なるほど、竹富島の景観はお婆さんのように陰ながら手をかけてくれる人の力で美しく保たれているのかもしれません。

夕立がもたらした風景に感動

お婆さんのもとを去ったあと、スコールのような激しい夕立に見舞われたので、近くにあった飲食店の軒先に避難することに。

 


じんわりあったかくて癒やされる

するとそのお店で飼っているのか、やけに人懐っこい黒猫がふてぶてしくも膝の上に乗ってきました。なんなのこの可愛い生き物。好きすぎる。

 

そうして猫と一緒に夕立をやり過ごし、雨上がりのビーチに夕陽を見に行ってみると、いつのまにか大きな虹が架かっているではありませんか!

ただでさえ虹なんて久しぶりに見たのに、地平から地平まで架かる180度のアーチなんて滅多に見たことないぞー!

 

その虹を背に海を向けばこの夕陽ですからね、もうたまりませんね!

情緒あふれる町並みを歩き、美しく澄んだ海を眺め、島の人の温かさに触れる。そんな素敵なひとときを過ごせました。

夜のジュテームで泡盛飲み放題

島めぐりは終わっても、楽しい時間はまだまだ終わりません。なにせゲストハウスに泊まってるわけですからね。夜は他のゲストとの交流を楽しむ時間です!


「ゆんたく」とは沖縄の言葉で「おしゃべり」のこと

ジュテームでは毎晩「ゆんたく」タイムが設けられているのですが、なんと泡盛が無料で飲み放題という太っ腹のサービス付き!

竹富島の夜風に吹かれながらタダで飲む泡盛よりウマい飲み物などこの世界に存在するのだろうか……。

 

いい具合にほろ酔いになったタイミングで恋愛の妄想みたいな話題になったので、俺的秘蔵ロマンチック告白シチュエーションの、

俺「○○ちゃん好きです。付き合ってください。」
女「あたしでいいの?」
俺「いいや。」
女「え? なにそれ?」
「○○ちゃん“で”いいんじゃなくて、○○ちゃん“が”いいの。」ドヤァ
女「嬉しい! 抱いて!」

っていうのを披露したら「ベタすぎる」「ない」と女性陣に一蹴されました。

 


雲の切れた一瞬のすきに撮影

ロマンチックな告白は露と消えましたが、竹富島の星空はまちがいなくロマンチックです。満月かつ曇りという天候は撮影には不向きでしたが、肉眼では綺麗な星空がばっちり見えました!

 

……とまあこんな具合で夜も更け、島の観光もゲストハウスでの交流も思いっきり楽しんだ1日が終わったのでした!

竹富島は泊まりで楽しもう

竹富島、いかがでしたでしょうか? きっと今あなたは「竹富島行きたすぎるー!」と悶絶していると思いますが、その想い、ぜひ実現させてください。

石垣島からたった15分なので日帰りにする人も多いですが、1泊したほうがじっくり観光できるし、星空も見られるのでおすすめですよ!

ゲストハウスなら夜でも楽しい時間が過ごせるので、ぜひジュテームにも泊まってみてくださいね!

竹富島ゲストハウス&ジュテーム

沖縄県竹富町

ドミトリー:3000円~

 

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