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旅日記

2月でも気温20℃!冬でも楽しめる八重山諸島の魅力とは【石垣島・竹富島編】

こんにちは、久しぶりの登場のあやこです。安心してください、旅してますよ!

いきなりだが、わたしは「海水浴シーズン」みたいな小さな枠に囚われる人間ではない。ひとたび海に行きたいと思えば、それがいつであろうと行くのである。

そうして旅に出た八重山諸島で撮ってきたのが上の写真なのだが、実際は全身さぶいぼだらけ。「海水浴シーズン」には「海水浴シーズン」たる所以があったわ。

ということで今回は、八重山諸島の旅の様子をお届けします!
海やマングローブ林などの自然はもちろん、独特の文化や絶品グルメなど、いわゆるオフシーズンでもいろいろな楽しみが満載なんですよ!

日本の南端で独自の文化を築く八重山諸島

東京から約2000km、沖縄本島からもさらに400kmほど南にある、大小さまざまな島々からなる八重山諸島。2月の平均気温は約20度(石垣島の場合)という冬ぎらいにはたまらない気候が、本州ではお目にかかれないような自然を生んでいる。

豊かな自然と伝統文化が多く残っている八重山諸島の人々は、沖縄本土のことを「オキナワ」と呼ぶという。「いやいや、あなたがたも沖縄ですやん!」とツッコミが止まらないが、それほどまでに沖縄県の一部であるという認識が薄いらしい。

それだけに、沖縄本土しか行ったことのない人に新たな発見を与えてくれるのである。

 

例えば、有名な「沖縄そば」も八重山諸島では「八重山そば」という。丸麺とヒパーチという香辛料(島胡椒)が特徴で、お好みでコーレーグースという泡盛に島唐辛子を漬け込んだ調味料をかけて食べる、少し大人の味だ。

 

泡盛だって本土ではあまり飲まれない「直火請福」や「八重泉」という銘柄が主流。水割りやさんぴん割り、うっちん(ウコン)割り、シークヮーサー割りなどにすれば飲みやすく、いつも飲み過ぎてしまう。そして翌朝、二度と飲むまいと誓うのである。

旅の始まりは石垣島から

八重山諸島は石垣島、竹富島、小浜島、黒島、新城島、西表島、由布島、鳩間島、波照間島、与那国島と、無数の無人島からなる。石垣島を中心に、島々を渡り歩く“アイランドホッピング”をするのがヤイマ(八重山)の楽しみ方だ。

 

八重山諸島の玄関口である石垣島には、羽田空港から直行便で3時間半。早朝発便なら午前中に到着するので、移動日だって充実である。何よりもまず着ていたダウンを脱ぎ捨て、上がった気温に比例するように胸が高まる。

はやる気持ちとともに、さっそくドライブ! 島の北部へ車を走らせ、はじめにやってきたのは……、

 

でたーーー!!!
かつてマンタとの対面を果たした景勝地、川平湾! この日は残念ながら曇天だったけど、あまりにも変わらない風景にどこか安心感を覚えた。

 

川平湾の近くを散歩していると、泡盛の蔵元を発見! 「於茂登(おもと)」という泡盛で有名な高嶺酒造所だということで、いざ潜入。

入るやいなや、ガラス越しに手作りの製造風景と、「発酵してまっせ!」という香りが目に鼻に飛び込んでくる。むっちゃかっこいいやん! 年季入っててええ味出してるわ〜。

ちなみに、泡盛も蒸留酒だが、沖縄の風土に適した黒麹菌を使っているのが焼酎との違いだそう。でもそんなややこしいことは考えず、「よくわからんけど美味しい」と、ただただ試飲を楽しむわたし。

だが今晩は美味いものを食べる予定なので、試飲はほどほどにし、晩酌への期待を膨らませることに専念した。

酒飲みも歓喜!石垣島の絶品グルメ

ということで、晩にありついた数々のごちそうを紹介しよう。

まずは沖縄の宝石、海ぶどう! ぷちぷちの食感がたまらない。

 

見よ、この新鮮な魚介の盛り合わせを! 石垣よ、四方を海に囲まれててくれてありがとう!

 

さらに、石垣といえば石垣牛でしょ! 異論は認めません! 噛みしめるたびに肉汁が食道に染み渡る。

はああああ! 写真を貼り付けるという作業だけでこんなによだれ出たことない。

 

そしてやっぱり泡盛が止まらん。酒呑みを喜ばす食べ物が多いよね沖縄って。このゆんたく(※沖縄の言葉で「団らん」のこと)する時間がたまらなく好きなのである。

さて、石垣島は宿泊がメインなので、翌日からはいよいよ離島を巡ります!

沖縄の原風景が広がる竹富島へ

石垣から高速船でおよそ10分。町並み全体が重要伝統的建造物群保存地区に選定されているという竹富島にやってきた。船は30分に1本ほどの間隔で運行しているため、数ある離島のなかでもカジュアルに行ける島だと思う。

 

さっそく自転車をレンタルし、島巡りスタート!

 

白い砂を敷きつめた道や珊瑚石灰岩の石垣、赤い琉球瓦を漆喰で塗り固めた屋根。これぞ頭の中に描いていた、ザ・沖縄の風景だ。

 

ここで水牛車に遭遇! ものっすごい遅いのだが、歩いたほうが早いやろ、なんて思うのはナンセンス。都会の喧騒を忘れてゆっくりした時間を愉しんでこそ、この島に来た甲斐がある。

 

素焼きっぽい、どこか荒削りなシーサーは、口々に「おーりとーり(※八重山の方言で「ようこそ」のこと)」と言ってくれてるようなたたずまい。

 

「星の砂」が拾えるビーチのカイジ浜、通称星砂浜。星の砂とは、その名の通り星のかたちをした美しい大粒の砂なのだが、その正体は死んだ有孔虫の殻やねんて……。

ざっと見たところどこにも見当たらなかったので2秒で諦めたが、時間を忘れて探してみるのも悪くないだろう。

 

こちらは島を一望できるなごみの塔からの景色。ノスタルジックな風景を目の前に、わたしのシャッターが火を噴く。

日中は日帰り観光客が多いが、静寂に包まれる夜の竹富の町と、その上に広がる星空もとっても素敵みたいなので、今度来たときはぜひ宿泊してみたいと思う。

オフシーズンでもばっちり楽しめる

石垣島と竹富島の魅力、伝わったでしょうか。

11月から2月頃まではオフシーズンなので、コストパフォーマンスの高い旅ができる。台風の心配もないし、海水浴はできないけど(したけど)、冬のスキューバダイビングは透明度の高い海が楽しめるのでおすすめだ。

何よりもこのクソ寒いのを耐え忍んでツライ思いをするくらいなら石垣に飛んじゃおうYO! と思うわけです。

さて、八重山諸島の旅はまだ続きます。次回は大いなる自然に圧倒された西表島・由布島編をお届けします! お楽しみに!

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