みなさん初めまして! 秋田の盆地生まれ、味噌蔵育ちのアビーです!
わりと幅広い温度変化に対応できると思って生きています。これからよろしくお願いいたします〜。
さてさて、わたしの記念すべき記事第一弾は、ロマンスの神様に導かれて冬の長野よりスタートした、行き当たりばったりの旅のお話。今回は、多くの人に愛される人気ゲストハウス「1166バックパッカーズ」や、地獄谷野猿公苑にいる温泉に入る猿、ノスタルジックな渋温泉の様子などをお伝えしていきます!
まずは1166バックパッカーズで一泊
ということで、ゲストハウスの数もめきめき増えていると今話題の長野に、満を持して上陸!! ……が、さっそく長野駅でICカードが使えず、イタい出費です。みなさんもお気をつけて。
気を取り直して、長時間の電車移動と二日酔いでヘトヘトのわたしは、長野駅からバスに乗って約7分(徒歩なら約18分)の「1166バックパッカーズ」さんに辿り着きました。以前からずっと来てみたかったんです。
まずはオーナーさんこだわりの手ぬぐいがお出迎え。毎年地元の染め屋さんにお願いしている、手仕事の温かさが光る一品です。
コーヒー、紅茶、ココアなどの種類豊富なフリードリンクが嬉しい! 朝食にもフリーのトーストが付きます! 持ち寄り方式で近所の方も参加するスペシャル朝ご飯会も、定期的に開催されているもよう。宿泊者以外も入り混じって交流できる場は、どちらにとっても嬉しいですよね。わたしの好きなゲストハウスの醍醐味のひとつです。
ゲストからのお手紙やその国のお金などがたくさん貼られた地図からは、愛されてるな〜、というのが伝わってきますね。わたしもたった一泊しかできませんでしたが、スタッフの方々の心地よい対応や、宿全体の細かい心配りに溢れたところに、とっっても癒されました。次は是非オーナーさんにもお会いしてみたいです。
冬の長野の風物詩!温泉に入る猿を見に行く
完全ノープランで長野に来ているわたしは、偶然同じタイミングでチェックインしたキュートなフランス人のLea(レア)ちゃんが温泉に入る猿を見に行くというので、のこのこ着いていくことにしました。申年だしね。旅はなんちゃらって言うしね。
意気揚々と出発した我らが最初にゲットしたのはこちら、その名もスノーモンキーワンデーパス! Yeah!
このパスのことは1166バックパッカーズのスタッフさんに教えてもらいました。長野駅から地獄谷野猿公苑(猿がいるとこ)までの公共交通機関が一日乗り放題&公苑の入場料込みで2900円と、なかなかのお得感! やはり外国人観光客向けなのか、オールイングリッシュです。もはやここを中心に、長野全体を「スノーモンキーリゾート」としてPRしているみたいです。
バスに乗り込む満員のお客さんも、ほぼ外国人。スキー場に行く恰好の家族連れが多い印象です。
長野駅よりダイレクトバスで約40分。そこから公苑入り口まで、ゆるい坂が続く山道を徒歩で約30分。雪は例年よりかなり少ないそうですが、雪化粧されている木々を見て嬉しそうなLeaちゃんを、田舎のおばあちゃんのような気持ちで見守りながらガンガン進むわたし。
……あんな、おばあちゃんな、明日は筋肉痛や。
そうしてようやく開けた河原のようなところに出ると、何やら人だかりが。
Oh……。そこには元首相の孫と人気女優のカップルによる結婚会見並みに、みんなの注目を一挙に集める一匹の姿がありました。
* * *
バシバシバシッ(シャッター音)
「お猿さん!お湯加減はいかがですか!」
「今年は暖冬と言われていますが、ご自身のお考えをお聞かせください!」
バシバシバシッ(シャッター音)
「……KSK(結婚この して姿勢 くださいキツイ)」
* * *
やはり雪が少ないのと、温泉が日陰にあるせいか、温泉に浸かってる猿は少なかったです。それでも観光客の期待を裏切るまいと、ポージングまで研究し、鳴り止むことのない無数のシャッター音への彼の神対応っぷりは、祖先の教えとして我々人間としても学ぶものがありますね。
ここに来る前は、単に猿がお湯に入ってるだけっしょ、と思っていた自分に憤りすら感じます。彼らはもはや、自分たちが冬の長野の、いや、日本のインバウンド事業の要となっていることを自覚しているのでしょう。
「師匠、一生ついていくぜ。」と言わんばかりの彼は、この後お猿さんたちに囲まれて「Scary!!(怖いよー!)」と叫んでいました。
「わしらに弟子入りなんて、100年早いんじゃ。」「せやせや。」「まじOKG。(おととい きや がれ)」
そんなこんなで寒さに凍えつつ、祖先の偉大さに感銘を受けまくった私たち。そろそろお腹もすいてきました。
というわけで、帰り道がてらに公苑までの道のりにある猿座(えんざ)カフェへ行きました。驚くことにお客さんは見渡すかぎり外国人ばかり。なんだ、ここは日本の山の中じゃなかったのか……?
「ふふっ、とりあえずラーメン食べよう♪」
日本に半年以上滞在しながら初めてラーメンを食べるというLeaちゃん。彼女にがっつりピントを合わせたため、肝心のラーメンがよくわからん写真を分割してお送りいたします。
一緒に頼んだサツマイモのフライがめっちゃくちゃ美味しかったです。
お散歩がてら、渋温泉にも行っちゃおう
心もお腹もいっぱいになったところで、渋温泉という温泉街へちょっぴり寄り道。
公苑近くのバス停から10分くらいかな? これももちろんワンデーパスに含まれているので楽チンですね。
ここでは宿泊する人しか入浴できない9つの温泉巡りができるほか、あの「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われる建物があったりする穴場スポットです。大湯(おおゆ)さんというところでのみ、500円で入浴券を日帰り入浴ができます。
入り組んだ路地裏を直感で進んでみたり、お土産屋さんのお母さんとお話ししたり、急な石段をのぼってみたり。
フリー卓球台センターみたいなものを見つけたので、今度は温泉を巡って、コーヒー牛乳を賭けて一戦交えたいなあ。挑戦者、求ム。
その後も気ままにぶらぶらして、運良く帰りの最寄り駅である湯田中駅までのバスを捕まえ、いざ帰らん。湯田中からは、特急であっという間に長野市へ到着します。もし時間があるなら、途中の小布施や、須坂なんかで途中下車してもよいかもですね〜!
まとめ
さすが冬の日本を代表する観光名所、というだけあって、本気のカメラを持参する観光客も大勢居ました。それに応えるようにプロ根性を見せつけていたお猿さんたちには、頭が上がりません。正直なめてました。すみません。
あと、予想以上にもっふもふで触りたくて震えました。耐えかねて触っちゃった女の子は手をひっぱたかれてたので、みなさん真似しないようにしましょう。
地獄谷野猿公苑は山の中ということもあり、市内に比べて本当に寒いです。今(1月下旬現在)は雪もかなり増えたと思うので、寒さ対策はぬかりなく! わたし的にはお猿さんの入浴シーンを見た後は、自分も温泉に入りたくてしょうがなくなっちゃったので、渋温泉での宿泊もお勧めです。
行き当たりばったり旅行の初日にして、いきなりすごいものを見てしまったなあ、と名物おやきをほおばりながら思いにふける夜。1166バックパッカーズでの出会いのおかげで幸先よくスタートを切った旅の話は、もう少し続きます。