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宿泊レポート

狙うはゲストハウスとビジネスホテルの真ん中!秋葉原の大型ホステル「GRIDS」へ行ってきました

こんにちは、カズヤです。先週29歳の誕生日を迎えました。20代最後となる1年の抱負は、ビッグな男になることです。よろしくお願いします。

ビッグといえば、去年秋葉原にビッグなホステルがオープンしました!「GRIDS」という名のそのホステルは、UDS株式会社というビッグな会社が運営しています。

ビッグな会社の運営するビッグなホステルとなれば、ビッグな男を目指す僕が行かないわけにはいかないでしょう。そんな謎の使命感に駆られたので、GRIDSに突入してきました!

ということでGRIDSに到着

GRIDSは秋葉原駅からも浅草橋駅からも徒歩6分ほど。あずき色の和モダンなデザインののぼりが目印です。

 

GRIDSの支配人である比嘉さんが出迎えてくれました。先ほど「突入する」とか物騒な言い方をしましたが、ばっちり事前に連絡しています。いきなり行ったら迷惑じゃないですか。

今回は比嘉さんがGRIDSを案内してくれるということなので、よろしくお願いします!

お洒落な空間と多彩なルームタイプ

GRIDSは7階建てのビルを丸ごと使った本当にビッグなホステルなのですが、1階のエントランスを抜けてまず目にするのはこちら。

なんともお洒落なバーラウンジですね! ドリンクもフードもメニューは豊富で、宿泊客だけでなく近所の人も利用するそうです。

さて、それではいよいよ客室を案内していただきましょう!

ジャパニーズルーム

まずはこちら、7階にある4人用のジャパニーズルーム。日本の「旅館」をモダンにアレンジしたこの部屋では、布団を敷いて寝る日本の文化を楽しめます。外国人グループに大人気なのだとか。

タオルや歯ブラシ、スキンケアセットなどの他、液晶テレビや冷蔵庫、専用のシャワー&トイレがあるなど、アメニティや設備はホテル並み! これで1人5000円~というのだから驚きです。

プレミアムルーム

こちらは同じく7階にある2~4人用のプレミアムルーム。

 

ホステルなのにラグジュアリー感がすごい! シャワーのあとにバスローブを羽織ってブランデーグラスを揺らしたい!

ジャパニーズルームと同様、テレビや冷蔵庫などの設備や各種アメニティも充実しています。1人4500円~とのことで、こちらもお得です。

コモンルーム

7階には24時間使える共有ルームがあり、宿泊者同士の交流の場になっています。小さなキッチンもあるので、簡単な食事ならここで作れます。

ファミリールーム

6階には4人用のファミリールームがあります。自社で製作しているという二段ベッドは安定感抜群で、ぜんぜん揺れません。

他のお客さんのことを気にする必要もないので、友達同士で泊まるのにもぴったりですね!

2段ベッドのPODタイプ

2~5階はPODという2段ベッドが並ぶフロアになっており、計120以上のベッドがあります。5階は女性専用フロアになっているので、女性ひとりでの利用でも安心ですね! こちらのタイプは3300円から利用できます。

 

PODの中はこんなかんじ。入口のブラインドを下ろせばほぼ完全に外と遮断されるので、プライバシー性もばっちりです。こういう狭い空間に閉じこもるのって、自分の秘密基地に隠れているみたいでワクワクしませんか?

それにしても、やはり大きい会社が運営しているだけあって、設備ひとつひとつのクオリティが高い!

GRIDSのコンセプトとは

それではここで、GRIDSのコンセプトや大切にしていることなどを、支配人の比嘉さんに聞いてみました。


比嘉さん

 

まず、GRIDSを運営するUDS株式会社とはどんな会社ですか?

もとは建築不動産コンサルティングの会社で、コーポラティブハウスという、入居者それぞれのこだわりを追求した空間づくりができる自由設計による集合住宅から事業が始まりました。それからキッザニア東京を始めとする商業施設や、ホテルCLASKAなどのホテル、コワーキングスペースや公共施設などの空間も手がけてきました。さらに、空間をつくるだけでなく、ホテルやホステル、カフェレストランなどの運営まで一貫して手掛けています。

ホステルに参入したきっかけは?

ホテルよりも気軽に泊まれる価格帯の宿泊施設が足りてないな、というのがありまして。個人オーナーがやっている宿とか、カプセルホテルなんかは多いですけどね。そのちょっと上の、ビジネスホテルまでいかないあたりの層にある宿泊施設がまだ少ないので、そこを埋めるものを作ろうということでサンケイビルが事業主となり、UDSが企画と設計、運営を行っています。

ビジネスホテルとゲストハウスの真ん中くらい、という感じでしょうか?

そうですね。安心・安全・清潔を徹底しながら、リーズナブルに泊まれる場所を目指しています。自社でオリジナルで製作した頑丈なベッドとか24時間チェックイン可能の体制とか、設備やサービスにはワンランク上のクオリティを追求します。

そこは企業による運営ならではですね。どのようなお客さんが多いですか?

メインターゲットが外国人ということもあり、7割くらいは海外からのお客さんです。秋葉原や東京駅がすぐで羽田にもアクセスがいいので、そのあたりも高評価をいただいています。ここに滞在してから京都に行って、また東京に戻ってきて泊まってくれるリピーターもいます。1ヶ月以上泊まってくれた人もいましたね。

あとは、交流を求めている人が多いと思います。ホステルに泊まる人だからといって、お金を持っていないわけじゃないんですよ。寿司が食べたいっていうゲストに予算を聞いてみたら、2万円とか答える人もいました。彼らはカプセルホテルとかビジネスホテルにはない、出会いとか発見を求めているんだと思います。やっぱりそういうのが旅の楽しみじゃないですか。

わかります。それを楽しめる人からすると、ホステルって良いところしかないですよね。安いし楽しいし。

あまり知られていないだけであって、ホステルっていい仕組みだと思うんですよね、みんなが交流できる場所として。ホテルではそういう機会がないですから。ここでは旅行客、バーに来た人、うちのスタッフっていう繋がりが生まれます。

スタッフとゲストのコミュニケーションはありますか?

かなりあります。おすすめスポットを紹介するコンシェルジュ的なこともよくしますね。僕は京都に5年いたので、京都に行く予定のゲストには僕がジョギングで通っていた梅がきれいな公園のこととか、かなりマニアックなことも話したりとか。あと「君がいつも行っている飲み屋に行きたい」というお客さんも結構いて、ときには仕事上がりにその店に一緒に行くこともあります。

大規模なホステルでそういう対応ができるのがすごいですね。

そうですね、そういうコミュニケーションって小さなゲストハウスの強みだったりするんですけど、規模が大きいからといってそれをないがしろにはしたくないです。泊まったお客さんには、日本の宿ってリーズナブルですごい良いよ、っていう印象を持ってもらえれば嬉しいです。

GRIDSは新たな流れを作るか

いかがでしたでしょうか。ホテルのような設備やアメニティがありながらゲストハウスのような交流も楽しめるGRIDSは、比嘉さんのお話にもあったような、既存のホステルやゲストハウスとビジネスホテルの中間を開拓する新しい存在といえます。

このUDS株式会社ですが、なんとGRIDS秋葉原以外にもGRIDS二号店となるGRIDS日本橋イースト、川崎のON THE MARKS、浅草のBUNKA HOSTEL TOKYOなど、大規模ホステルを次々にオープンしているんです!

これが大きな流れとなり、今後もこのような大規模ホステルが増えていくのかどうか、注目していきたいと思います。

 

……そういえば冒頭で「ビッグな男になるために~」みたいな話をしていますが、途中から完全にどうでもよくなって、その後一切触れませんでした。いいんです、ビッグな男は細かいことは気にしないのですから。

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